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文化庁月報
平成25年12月号(No.543)
お知らせ
芸術文化振興基金ニュース
■独立行政法人日本芸術文化振興会の二つの助成事業
芸術文化振興基金助成事業
我が国の優れた芸術文化活動を助成し,芸術・文化の振興・普及に寄与することを目的として,次の活動に対して助成しています。
- ○音楽,舞踊,演劇,伝統芸能等の公演活動や美術の展示活動
- ○文化会館主催公演・美術館等の展示活動やアマチュア等文化団体の公演・展示活動
- ○歴史的集落・町並み,文化的景観・民俗文化財の保存活用や伝統工芸技術・文化財保存技術の保存伝承活動
- ○国内映画祭・日本映画上映活動
文化芸術振興費補助金による助成事業
我が国の舞台芸術の水準を向上させる
■芸術文化振興基金助成事業活動の紹介
(『平成24年度 芸術文化振興基金・文化芸術振興費補助金助成事業事例集』から抜粋)
[舞台芸術等の創造普及活動 現代舞台芸術創造普及活動 音楽] ヴォクスマーナ
活動概要
ヴォクスマーナ演奏会
ヴォクスマーナは,平成8年東京芸術大学声楽科有志で設立した一人1パート編成による声楽アンサンブルで,年間2回の定期演奏会を開催している。20世紀以降の現代作品をレパートリーの中心に据えて活動しており,第5回定期演奏会からは,同世代の若手作曲家を中心に新作の委嘱を行い,新たなレパートリーの創造と確立を目指している。
平成24年度の助成対象活動として採択された活動は,東京文化会館小ホールで開催した平成24年9月5日の第27回と平成25年3月24日の第28回の年2回の定期演奏会である。この2回の演奏会のために,日本を代表する若手からベテランまで4人の作曲家に新曲の委嘱を行った。今回の委嘱作品もまた,人間の声を使った先進的な作品の誕生となり,現代音楽の可能性を更に引き出すものとなり演奏会を大いに盛り上げた。
第27回定期演奏会は,湯浅譲二の『プロジェクション−人間の声のための』(2009委嘱作品)の再演,中谷通『12_1/64_1』(2012委嘱作品)の初演,山根明季子『水玉コレクションNo.15』(2012委嘱作品)初演,鈴木治行『Ups and Downs』(2010委嘱作品)の再演という構成である。
第28回定期演奏会は,再演の渡辺俊哉『晩秋に』(2009委嘱作品),伊藤弘之『揺らぐ風を織る』(2010委嘱作品),初演の小出稚子『春宵感懐』(2013委嘱作品),福井とも子『Let's Dance』(2013委嘱作品)の構成である。
12人のヴォクスマーナと指揮者西川竜太という強い個性が,作曲家たちと作品を作り上げていく演奏会であった。観客数も,回を重ねるごとに順調に増加してきている。
助成を受けて
助成を受けることで,金銭的な援助はもちろん大きな支えとなっているが,それ以上に,我々の活動の意義,芸術的内容を認めていただけたことで,メンバー全員が高いモチベーションを維持し続けることができた。
また,定期賛助会員,新作委嘱活動支持会員など,ヴォクスマーナの活動の意義,芸術的内容に対する支持者も増えつつある。
■文化芸術振興費補助金による助成事業活動の紹介
(『平成24年度 芸術文化振興基金・文化芸術振興費補助金助成事業事例集』から抜粋)
トップレベルの舞台芸術創造事業 演劇 〔年間活動支援型〕 株式会社文学座
○文学座公演 「エゲリア」 ○文学座公演 「タネも仕掛けも」
○文学座アトリエの会「海の眼鏡」 ○文学座公演 「セールスマンの死」
活動概要
文学座アトリエの会 「NASZA KLASA」
撮影:飯田研紀
文学座は,昭和12年の結成であり,第二次世界大戦を生き抜き,戦後半世紀を過ぎた今日まで,様々な危機に直面しながらも持続的な演劇創造活動を展開してきた。また,戦後にアトリエが落成されると,「アトリエの会」として小空間での公演を活動の2本目の柱に
実存主義演劇,不条理劇,アンダーグラウンド演劇にも敏感に反応しながら,常に時代の先端を行く演劇活動の道を歩み,現在もなお精力的に活動を続けている。
文学座アトリエの会 「NASZA KLASA」
撮影:飯田研紀
「NASZA KLASA」は,ポーランド人が20世紀に体験した歴史,ユダヤ人が体験した歴史,様々な状況下で生きた個人の歴史である。それらを10人のクラスメイトの歴史として描いた本作は,基本的に俳優が証言するように語っていく形式で構成され,時に集団としてシーンを客観視し,また個々人の語りに戻り,語りながら対立関係や状況を作り出していくという演劇的手法で,力強くシンプルに表現された。俳優10人による言葉と身体表現にのみ特化した斬新な演劇的空間の構成は,観客の想像力に強く働きかけるものとなった。
観客の年齢層も幅広く,日程の後半は連日満席の状態となった。
助成を受けて
助成を受けたことにより,作品全体のレベルをキープするための必要な経費を十分に得ることができた。結果として自由な発想で作品を創造することができたことが,「NASZA KLASA」という一筋縄ではいかない難作の成功につながった。
※二つの助成事業の募集の時期・方法,助成の対象となる活動等については,ホームページ
に掲載しています。
独立行政法人日本芸術文化振興会 基金部
〒102-8656 東京都千代田区隼町4-1
- 問合せ先
- 03-3265-6302(直通)
- 交通
- 地下鉄「半蔵門駅」(半蔵門線)1番出口から徒歩5分
「永田町駅」(有楽町線・半蔵門線・南北線)4番出口から徒歩8分 - ホームページ
- http://www.ntj.jac.go.jp/kikin.html


