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平成25年12月号(No.543)

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12月号特集

著作権分科会における審議状況について

長官官房著作権課

はじめに
 平成25年5月に開催された第38回文化審議会著作権分科会において設置された三つの小委員会(出版関連小委員会,法制・基本問題小委員会,国際小委員会)の検討事項について御紹介します。

出版関連小委員会

 近年,デジタル化・ネットワーク化の進展に伴い,電子書籍が増加する一方,出版物が違法に複製され,インターネット上にアップロードされるなどの海賊版被害の増加が問題となっているため,本小委員会では,電子書籍の流通促進と効果的な海賊版対策の観点から出版者への権利付与等について,検討を行っています。
 本小委員会では,関係団体からのヒアリング等を通じて,出版者への権利付与等の方策について検討を行った結果,新たに電子書籍に対応した出版権を整備することにつき,一定の方向性が得られ,9月に「中間まとめ」が取りまとめられました。「中間まとめ」に関する意見募集を実施し,本課題について引き続き検討を行っているところです。

法制・基本問題小委員会

 本小委員会では,今後10年間を見据えた長期ビジョンとして6月に政府の知的財産戦略本部において策定された「知的財産政策ビジョン」も踏まえ,クラウドサービス等と著作権の問題,クリエーターへの適切な対価還元の在り方やコンテンツ権利処理の円滑化(裁定制度の在り方等)について,検討を行っています。クラウドサービス等と著作権の問題,裁定制度の在り方等については,関係者からのヒアリングも実施しました。
 本小委員会では,これらの課題について引き続き検討を行うこととしておりますが,クラウドサービス等と著作権の問題やクリエーターの適切な対価還元の在り方については,本小委員会の下に設置された「著作物等の適切な保護と利用・流通に関するワーキングチーム」において検討を行うこととしております。

国際小委員会

 近年,著作権等の知的財産の保護を推進する観点から,世界知的所有権機関(WIPO)を中心としたマルチのフレームワークのみならず,二国間・複数国間レベルでの連携強化が世界的に進んでいます。また,アジア地域を中心に,我が国のアニメ,音楽,ゲームソフトなどの著作物に対する関心が高まる一方で,それらを違法に複製した海賊版の製造・流通やインターネット上の著作権侵害が深刻な問題になっています。
 これらの状況を受けて,今期の本小委員会では,インターネットによる国境を越えた海賊行為に対する対応の在り方,著作権保護に向けた国際的な対応の在り方等について検討を行っています。

おわりに
 今期においても,著作権に関する課題は多岐にわたり,その一つ一つが重要かつ国民の皆様の関心の高い事項であります。
 文化庁としても審議の状況を踏まえ,必要な施策を講じてまいりたいと考えています。

 各小委員会の詳細については下記リンク先を御参照ください。
 出版関連小委員会
 法制・基本問題小委員会
 国際小委員会

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