HOME > 文化庁月報 > イベント案内

文化庁月報
平成26年1月号(No.544)

文化庁月報トップへ

イベント案内

東京国立博物館
特別展「人間国宝―生み出された美,伝えゆくわざ―」

会期:平成26年1月15日(水)〜2月23日(日)
会場:東京国立博物館 平成館 企画展示室第1・2室
彩壺(ようさいつぼ)「恒河(こうが)」 徳田八十吉(三代)作 平成15年(2003) 小松市立博物館蔵

耀彩壺(ようさいつぼ)恒河(こうが)」 徳田八十吉(三代)作 平成15年(2003) 小松市立博物館蔵

日本が誇る工芸の「わざの美」を

 生活の中で用いられる器や衣服,道具に美を求める工芸。日本人は古来より,陶磁器,漆工,染織,金工,木竹工,人形などの工芸が発達し,その芸術性は今日においても高く評価されています。
 「人間国宝」(重要無形文化財の保持者)は,現代にも続く伝統の「わざ」の継承者であると同時に,日本が誇る工芸の発展に尽くし,日本工芸史に残る作品を生み出してきた功労者といえるでしょう。
 本展は,国宝・重要文化財など歴史的に評価されてきた古典的な工芸の名宝と現代の名工として評価を得た人間国宝(物故)との作品とを一堂に会し,日本が誇る「わざの美」を御覧いただきます。

国宝VS人間国宝

 近代化や科学技術の発展によって日本の社会や生活様式は大転換を遂げ,工芸の在り方においても変化を迫られることとなりました。歴代人間国宝の作品を振り返ると,その時代や世相を反映しながら「伝統」とは何か,「工芸」とはどうあるべきかを模索し,歩んできた軌跡が写し出されます。今一度,私たちは先祖が生み出してきた工芸に真摯に向き合い,現在の立ち位置を捉え直すことによって,未来を展望する時に来ています。
 本展は,歴代人間国宝の名品を「第1章 古典への畏敬と挑戦」,「第2章 現代を生きる工芸を目指して」,「第3章 広がる伝統の可能性」という三つのテーマで構成し日本が誇る伝統工芸の精華を発展的に紹介します。特に第1章では,古代から,中世,近世へと連綿と伝えられてきた日本工芸,あるいは,日本の伝統文化の中で愛されてきた中国陶磁など,国宝や重要文化財を含む文化財を向き合わせて展示いたします。伝統と現代とのつながりを見る,これまでにない画期的な展覧会といえるでしょう。

志野茶碗 荒川豊蔵作 昭和28年(1953) 東京国立近代美術館蔵

志野茶碗 荒川豊蔵作 昭和28年(1953) 東京国立近代美術館蔵

重要無形文化財 志野茶碗 銘広沢 安土桃山〜江戸時代・16〜17世紀 湯木美術館蔵

重要無形文化財 志野茶碗 銘広沢 安土桃山〜江戸時代・16〜17世紀 湯木美術館蔵

木綿地型絵染 野草匹田模様着物 稲垣稔次郎作 昭和30年(1955) 京都国立近代美術館蔵

木綿地型絵染 野草匹田模様着物 稲垣稔次郎作 昭和30年(1955) 京都国立近代美術館蔵

人間国宝の作品を一堂に

 また,平成館1階企画展示室では特集陳列「人間国宝の現在(いま)」を同時開催します。この二つの展覧会によって,手漉(てすき)和紙・刀剣研磨で認定を受けた作家以外は,全ての人間国宝の作品を御覧いただけます。
 平成25年(2013)は,文化財保護法における重要無形文化財指定制度施行60周年の節目に当たると同時に,多くの人間国宝を育ててきた「日本伝統工芸展」の60回記念の年に当たります。日本人が育み愛し続けてきた工芸の粋を一望できる本展が,未来に伝えるべき「伝統」の在り方を共に確かめ合うまたとない機会となることを願ってやみません。

(工芸室主任研究員 小山弓弦葉)

東京国立博物館

〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9

問合せ
03-5777-8600(ハローダイヤル)
交通
JR上野駅公園口・鶯谷駅南口から徒歩10分,東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅,千代田線根津駅,京成電鉄京成上野駅から徒歩15分
開館時間
9:30〜17:00 (入館は閉館の30分前まで)
休館日
毎週月曜日
観覧料
一般1,000円(800円),大学生800円(600円),高校生600円(400円)
※( )内は20名以上の団体料金です。
※障害者とその介護者各1名は無料です。入館の際に障害者手帳等を御提示ください。
※中学生以下の方は無料です。入館の際に年齢の分かるものを御提示ください。
※同時開催特別展「クリーブランド美術館展―名画でたどる日本の美」は別途観覧料金が必要です。(2展共通観覧券有り)
ホームページ
東京国立博物館ウェブサイト http://www.tnm.jp/別ウィンドウが開きます

トップページへ

ページトップへ