重点戦略4:文化芸術の次世代への確実な継承

有形及び無形の文化財は,我が国の歴史や文化を正しく理解するためになくてはならないものであると同時に,将来の文化の向上・発展の基礎となるものである。このような国民的財産である文化財の総合的な保存・活用を図るとともに,次代の文化芸術創造の基盤ともなる文化芸術作品,資料等の収集・保存(アーカイブの構築)を計画的・体系的に進めることにより,文化芸術を次世代へ確実に継承する。

【重点的に取り組むべき施策】

  1. 文化財の種別や特性に応じて,計画的に修復,防災対策その他の保存に必要な措置を講じ,文化財の適切な状態での保存・継承を図る。
  2. 文化財の特性や適切な保存に配慮しつつ,多様な手法を用いて積極的な公開・活用を行い,広く国民が文化財に親しむ機会を充実する。
  3. 歴史文化基本構想による周辺環境を含めた地域の文化財の総合的な保存・活用の推進や,文化財登録制度等の活用により,文化財保護の裾野の拡大を図る。
  4. 文化芸術分野のアーカイブ構築に向け,可能な分野から作品,資料等の所在情報の収集や所蔵作品の目録(資料台帳)の整備を進めるとともに,その積極的な活用を図る。
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