「第9回文化庁文化交流使活動報告会」開催

 文化庁は,平成24年3月1日,「第9回文化庁文化交流使活動報告会」を増上寺三縁ホールにて開催した。

 「文化庁文化交流使事業」は,芸術家,文化人等,文化に携わる人々を「文化交流使」に指名し,世界の人々の日本文化への理解の深化につながる活動や,日本と外国の文化人とのネットワーク形成につながる活動を展開することを目的とした事業。
 本報告会では,冒頭,近藤誠一文化庁長官より挨拶が述べられた後,永井多恵子せたがや文化財団副理事長がコーディネーターを務め,海外での活動を終えた平成22年度と平成23年度の文化交流使による報告が行われた。

 報告を行ったのは,津村禮次郎氏(平成22年度,能楽師),いわみせいじ氏(平成22年度,漫画家),黛まどか氏(平成22年度,俳人),安田泰敏氏(平成22年度,囲碁棋士),山内健司氏(平成22年度,俳優),薄田東仙氏(平成23年度,書道家・刻字家),時友尚子氏(平成23年度,染色家),澤田勝成氏(平成22年度,津軽三味線奏者)(報告順)の8名。各氏より,活動の概要や成果について,実演(津村氏及び澤田氏)やスライド等を交えた報告が行われ,続いて永井氏の司会進行により,出演者全員によるパネルディスカッションが行われた。文化交流使関係者や一般来場者が,文化交流使の報告を熱心に聞き入り,盛況のうちに終了した。

 報告会終了後の懇談会では,出演者や近藤長官のほか,文化交流使OBや文化関係者らが出席し,国際文化交流や日本文化の発信に関し,意見交換を行った。

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