「ねらい・つかみ・みたす」えんがるおもてなしプロジェクト
- 実行委員会
- えんがるの宝を守り、未来につなげる
プロジェクト実行委員会 - 中核館
- 遠軽町埋蔵文化財センター
事業目的
本施設が位置する遠軽町白滝地域は、1次産業が中心の農村集落であり、飲食店や宿泊施設へのアクセスが困難であるという弱みがある。一方で、広大な畑地を利用した農村体験や農家民宿のほか、冬期間にはそのフィールドが犬ぞり体験などのアクティビティに用いられ、海外からの来訪者は年々増加しているという強みがある。この強みを生かし、弱みである地域経済への寄与とその可視化を図るため、来訪者のニーズに則ったきめ細やかなサービスが提供可能な体制整備を目的に事業を実施する。
本事業での目標は、外国人を含む来訪者のニーズ調査を実施し、その意見を踏まえた上で多言語化を含む情報発信を行い、きめ細やかなサービスを提供できる人材の育成につなげることである。そのためには、観光協会や宿泊施設との共働が不可欠であることから、すでに共働の実績があり、関係者が歴史や文化、自然といった地域の特徴を学ぶことのできる本施設が中核館の役割を果たすことで目標を達成できると考える。
事業概要
上記の目的を達成するために、本事業は以下の事業によって構成する。
【事業1 在日外国人を対象としたモニターツアーの実施】
専門家ではなく、一般の外国人観光客を対象とした場合、既存の展示パネルや解説内容を単に外国語翻訳しただけの画一的な情報発信では、白滝黒曜石や重要文化財の持つ魅力は伝わらない。国や地域によって必要とする情報や、魅力を感じるプログラムが異なることから、来訪者のニーズの把握がまず必要である。また、本施設のような小規模館ならではの対話型コミュニケーションが国内観光客の高い満足度とリピーター獲得につながっていることから、この「おもてなし」を外国人観光客に対しても提供することが本地域ならではのサービスにつながると考える。これらを実現可能なものとするため、国や地域の異なる在日外国人を対象としたモニターツアーを実施し、その成果を検証する。
【事業2 えんがるの宝を活用した歴史観光イベントの実施】
「地域に点在する文化財や自然景勝地を面的に整備したルートを活用し、観光協会および宿泊施設と連携した歴史観光イベントを継続して実施する。また、地域で行われた最新の発掘調査の成果発表の場として企画展を中核館にて開催する。これらは参加者へのアンケート調査はもちろん、モニターツアーとも連動することで外国人観光客に対する有効性についても検証する。
実施項目・実施体系
- 在日外国人を対象としたモニターツアーの実施
- (1)モニターツアー実施に向けた事前調査
- 宿泊・観光施設および関係者への事前調査
- モニターの募集・面接・選考
- モニターアンケート作成
- (2)モニターツアーの実施
- 関係者との企画会議の開催
- モニターツアーの実施
- アンケート集約
- モニターツアー報告書作成
- (1)モニターツアー実施に向けた事前調査
- えんがるの宝を活用した歴史観光イベントの実施
- (1)歴史観光イベントの開催
- 関係者との企画会議の開催
- ポスター、チラシの印刷および配布
- 関係期間と連携した歴史観光イベントの実施
- アンケート調査・効果測定
- (2)企画展の開催
- 企画展の開催
- (1)歴史観光イベントの開催