ICOM-CCによる東日本震災被災文化財等の保存修復に関わる諸施設・機関の視察・調査・交流事業
- 実行委員会
- 東日本大震災被災文化財等に関わる諸施設の視察および交流事業実行委員会
- 中核館
- 岩手県立博物館
事業目的
京都において開催される第25回ICOM大会(国際博物館会議京都大会)への参加に合わせて広く世界から来日するICOM-CCをはじめ、ICOMの他の国際委員会のメンバーに対して、中核館である岩手県立博物館をはじめ、東日本大震災による被災文化財等のレスキュー活動に被災各県にて中心的役割を果たしてきた博物館等施設を視察し、発災直後から現在に至るまでの活動の実態あるいは保存・修復技術についてのレクチャーを受けるとともに、博物館や文化財行政に携わる専門家、あるいは地域の人々との交流・意見交換をすることにより、互いの文化財の保存・修復技術を高め、さらには世界的課題でもある大規模災害から文化財を守るノウハウの向上を含め、今後の防災・減災に資する有意義な場・機会を提供する。
事業概要
①奈良文化財研究所でのオフサイトミーティングの開催
ICOM京都大会2019期間中の9月5日(木)にICOM-CCのオフサイトミーティングとして奈良文化財研究所を訪問し、東日本大震災で津波による水損紙資料の乾燥処理に用いた大型真空凍結乾燥機実機の視察をはじめ、文化財レスキューおよびその後の資料の安定化処理等に果たした同研究所の役割等についてのレクチャーを受けるとともに、日本における文化財の保存・修復技術についての情報発信の機会・場とする。
②東北3県におけるポストカンファレンスミーティングの開催
ICOM京都大会2019閉会後の9月8日から11日にかけて、東日本大震災で甚大な被害を被った岩手・宮城・福島において、発災直後から現在に至るまでの、被災文化財等のレスキュー活動や保存・修復作業についてのレクチャーを受けるとともに、文化財の安定化処理作業の視察を行い、また参加メンバーとの意見交換・交流を図ることで、今後の継続的な活動に向けての一助とするとともに、日本における文化財レスキュー事業の実態や技術について広く海外に向けて発信する機会・場とする。
実施項目・実施体系
- 奈良文化財研究所でのICOM-CCオフサイトミーティングの開催
- ①オフサイトミーティングの実施内容検討
- ②オフサイトミーティングのスケジュール検討
- ③オフサイトミーティング参加メンバー公募
- ④オフサイトミーティング実施
- ⑤オフサイトミーティング実施報告
- ICOM-CCメンバーによるポストカンファレンスミーティングの開催
- ①ポストカンファレンスミーティングの実施内容検討
- ②ポストカンファレンスミーティングのスケジュール検討
- ③ポストカンファレンスミーティング参加メンバー公募
- ④ポストカンファレンスミーティング実施
- ⑤ポストカンファレンスミーティング実施報告
- 事業実施環境整備
- ①事業実施に向けた実行委員会の開催
- ②ICOM-CCホームページ上での事業参加メンバー公募に向けての募集要項作成
- ③事業実施報告に向けての準備