岩手デジタルミュージアム構築事業
- 実行委員会
- 岩手デジタルミュージアム構築事業実行委員会
- 中核館
- 岩手県立博物館
事業目的
- (1)東日本大震災で被災した文化財及び関連資料が有する学術情報の保全
- (2)三陸地方の歴史文化を伝承・解明するうえで重要な文化財の劣化防止
- (3)被災地の学校が博物館資料を活用できるシステムの構築教材シートの作成と高精細画像を提供するシステム整備
- (4)東日本大震災関連情報の蓄積
- (5)被災地における博物館活動及び博物館復興支援
- (6)平成28年の台風10号で水損した被災資料再生法の確立とその実践
事業概要
本事業は、被災地の学校等と連携し保全された学術情報を活用する学校連携事業と被災した資料が有する学術情報の保全及び再生された資料の保全を目的とする事業(三陸保全事業)とに大別される。学校連携事業は、1 ア 撮像した資料の中から学校の事業で活用可能な画像を選別し、教材シートを作成し安全に活用する、1 イ . 被災地の学校における博物館資料活用を目的とする、撮像した画像を使っての高精細画像閲覧システムの整備 、1 ウ 被災地の児童・生徒を対象とした 、中核館での教材シート及び高精細画像による学習と 実物資料の鑑賞の3項目によって構成される。
一方、三陸保全事業は、 2 ア 被災資料をはじめ、三陸沿岸に伝わる貴重な資料及びその関連資料をデジタル化し、学術情報の保全を図る、 2 イ 紙を素材とする資料を中心に、再生された資料の経過観察を実施し、時間経過に伴う異状の有無の調べ劣化防止を図る、 2 ウ カビやシミ、変色等が生じた資料に対する措置方法のマニュアルを作成する、 2 エ 被災地の児童を中核館に招聘し、被災資料再生の体験学習を行う、 2 オ 台風10号で水損した資料の再生法についてのマニュアルを作成し、その内容を被災資料号で水損した資料の再生法についてのマニュアルを作成し、その内容を被災資料所蔵機関に伝達するという5項目からなる。所蔵機関に伝達するという5項目からなる。
実施項目・実施体系
■学校現場と連携したデジタルアーカイブ構築・活用事業(学校連携)
- 学校現場と連携したデジタルアーカイブ構築・活用事業
- (1)教材シート作成
- ①H31教材シート使用イラスト画作成
- ②H31児童・生徒用教材シート作成
- ③既作成教材シートの改変(ガードシステム対応用に改定)
- (2)学習用教材シート活用サイト改良
- ①改変教材シートガードシステム整備
- ②改変教材シートガードシステム整備
- ③H31開発システムの試行
- (3)タブレット用高精細画像拡充
- ①震災関連文化財を中心としたコンテンツの追加拡充
- ②画像リンクシステムの開発
- (4)教材シート等を用いた中核館での学習
- (5)事業推進環境整備
- (1)教材シート作成
■資料及び学術データの保全(三陸保全)
- 被災文化財及び関連文化財のデジタル化による学術情報保全
- ①H31教材シート使用イラスト画作成
- ②H31児童・生徒用教材シート作成
- ③既作成教材シートの改変(ガードシステム対応用に改定)
- 被災文化財再生方法の開発と普及
- (1)被災文化財劣化要因除去方法の開発と保管管理方法の普及
- ①安定化処理が終了した資料の経過観察の実施
- ②変色発生要因除去方法の試行
- ③カビによるシミ除去方法の施行
- ④解体不能水損資料(台風10号)に対する安定化処理方法の構築と実践
- (2)被災文化財再生活動に対する理解の醸成と保管方法の普及
- ①被災地の児童・生徒を対象とした被災資料再生方法の学習
- ②資料保管管理方法(撮像・資料収納等)に関する研修
- (1)被災文化財劣化要因除去方法の開発と保管管理方法の普及