事業詳細

山形の文化遺産を世界に発信するプロジェクト

実行委員会
山形文化遺産活用事業実行委員会
中核館
山形大学附属博物館

事業目的

本事業は、山形県内に所在する文化遺産を世界に発信するため平成28~30年度にかけて形成してきた基盤をさらに発展させることを目的とする。

基盤とは3つある。まず、文化遺産が内包する情報を集約することである。魅力ある文化遺産は歴史、民俗だけでなく、自然科学においても研究対象となる。これら成果を集約し、発信する情報の質の向上に努めていく。次に、文化遺産の情報を国際的に発信するツールづくりである。平成28、29年度事業の実施によって連携関係を構築した山形市の国際交流担当および民間企業、市民団体と連携して伝達ツールを開発する。最後に、人材の育成である。国際化とは単に外国人観光客を増やすことではない。異なる文化背景をもつ者同士が相互理解を深め、新たな協力関係を築き、新たな価値を創造していくことである。平成29年度に創造都市ネットワークへの加盟を果たした山形市にとって、山形の自然・歴史・文化に深い理解を持ち、自らの実感をもって世界に向けて情報を発信できる、国際交流を担う人材が不可欠である。中核館は大学博物館という特性を活かし、市民および大学生に対して積極的な働きかけを行い、発信力のある人材育成を行う。

事業概要

本事業は平成28年度から下記のとおり、6カ年計画で実施するものとする。

  • 初年度(H28(2016))山形市、市内文化施設および市民団体との連携形成に着手
  • 2年度(H29(2017))各団体との連携強化、多言語情報発信サイト構築
  • 3年度(H30(2018))官・民・学が一体となった創造都市やまがたの情報発信
  • 4年度(H31(2019))山形国際ドキュメンタリー映画祭開催に合わせた情報発信
  • 5年度(H32(2020))東京オリンピックに合わせた情報発信
  • 6年度(H33(2021))民間企業および市民団体と協働した自主事業へ転換

平成30年度は一昨年度、昨年度の蓄積を元に「映像文化創造都市やまがた」に相応しい、映像を核とした情報発信および国際交流事業を官・民・学が一体となって実施する。平成31年度は情報発信の進化をすすめるとともに、山形国際ドキュメンタリー映画祭30周年記念展示の関連行事を実施する。平成32年度は、それまでの事業成果をもとに東京オリンピックに合わせた情報発信を実施する。翌平成33年度には、民間企業および市民団体と協働した自主事業への転換を図る。

実施項目・実施体系

  • 山形の文化遺産を世界に発信する事業
    • (1)官・民・学が協働し文化遺産と観光情報を融合させた情報発信(官・民・学)
      • ①山形の文化遺産・観光情報多言語情報発信サイト拡充(観光サイト)
      • ②山形市内文化施設スタンプラリー(スタンプラリー)
      • ③文化遺産を活用した国際的な情報発信にかかる検討会議(検討会議)
  • 映像文化創造都市やまがたを内外に発信する事業
    • (1)山形市民の映像文化への理解を深める事業(山形市民向)
      • ①動画制作ワークショップ(ワークショップ)
      • ②山形の映画上映文化に関する講座(講座)
      • ③「ボローニャの文化遺産の活用を学ぶ」シンポジウム(シンポジウム)

事業実績(PDF)

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