事業詳細

ライフミュージアムネットワーク

実行委員会
ライフミュージアムネットワーク実行委員会
中核館
福島県立博物館

事業目的

東日本大震災からの復興過程において取り組まれた課題に共通する主題は要約すれば「いのち」と「くらし」であった。それは、被災地に限らず日本各地が抱える課題であり、各地のミュージアムがこれまで向き合った活動を積み重ねてきたことが、2018年度のライフミュージアムネットワークの活動で明確になった。

本事業は、先進ミュージアムの蓄積に学び、博物館等文化施設が連携・協働して取り組む基盤を整備することで、ライフミュージアムネットワークの根幹となる、福島県全体を日本各地が共有する課題解決の実践のフィールド「ライフミュージアム」と位置づけ、「いのち」と「くらし」をキーワードに、東日本大震災からの福島の復興の経験を共有、普遍化し、社会包摂、国際化、防災、地域コミュニティの再生など各種の社会的課題の考察と解決に資することを目的とする。

福島の復興の経験の共有、普遍化とそれによる様々な社会の課題の解決は、福島のイメージを回復し、福島に新たな地域プライドを育成するものであると考える。

事業概要

相互に関連する3つの事業ユニットで構成した。

  • (1)ライフミュージアムネットワークの構築

    福島県内で課題・災害に向き合う文化施設・団体、福島県外で「いのち」と「くらし」等をテーマにする先進ミュージアム・研究者・NPO・アーティストとのネットワークを構築。

    各事業の企画・実施を通して連携・協働を深め、実践に基づくネットワークの基盤を形成した。

  • (2)リサーチ・ディスカッション

    ライフミュージアムの事業目的に基づき「いのち」と「くらし」に向き合うため、下記の3項目をテーマとして、福島県内外の先進ミュージアム等のリサーチ、関係者によるディスカッションを行った。

    ①「いのちとミュージアム」②「くらしとミュージアム」③「災害とミュージアム」

  • (3)スタディツアー・オープンディスカッション・フォーラム

    リサーチ、ディスカッションの成果を活かし、福島県域を広く「ライフミュージアム」と捉えた活動の実践として、アーティスト、研究者の知見も交えた一般を対象としたスタディツアー、オープンディスカッション、フォーラム等を行った。

  • (4)成果の公表・発信

    ライフミュージアムネットワークのコンセプト、活動成果を可視化し、福島の復興とミュージアムの可能性を発信、ネットワークをさらに拡張するため、ICOM京都大会等を活用した福島県内外での本事業成果発表やSNS等での発信、記録集の作成を行った。

実施項目・実施体系

  • (1)新たな機能を創造する博物館
    • 観光・まちづくり・国際交流・福祉・教育・産業等他分野との連携・融合による活動

事業実績(PDF)

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