博物館・図書館・公民館との連携による地域文化発信事業
- 実行委員会
- 千葉県博図公連携事業実行委員会
- 中核館
- 千葉県立中央博物館
事業目的
本事業は、県内の博物館・図書館・公民館が連携して一つの事業を行い、情報の共有と発信を行うことを目的として平成26年度から実施している。平成26~28年度が連携モデルの構築、29・30年度が連携モデルの検証と位置づけて取り組んできた。
令和元年度~5年度までの5年間については「海のくらしとまつり」を全体のテーマとし、平成26~30年度に構築してきた社会教育施設とのネットワークを、県内博図公のセンター的施設である中央博物館・中央図書館・さわやかちば県民プラザの県立3館を中心として再構築と深化を図り、あわせて「博図公」の枠を超え市町村教育委員会などとも連携する、より多様で広域のネットワーク形成を目指す。特に、これまで構築してきた情報発信のシステムを生かし、情報収集や調査事業を連携で行う仕組みを構築する。
同一市内の連携では八千代市内の博図公の緊密な連携システムの構築に向け、各施設の地域性、特性を生かした展示事業を開催し、特に図書館施設とのさらなる連携を進める。
事業概要
- 博図公連携による情報収集と調査事業
博物館・図書館・公民館の連携を通じて、継続的かつ広域的に県民から情報収集を行い、博物館単独による情報収集・調査研究とは異なる視座でテーマの掘り下げを行い、多くの県民とともに調査事業を展開する体制を作る。一方で、博物館・資料館は、その設置目的や運営方針、立地条件などにより異なる性格を持つので、テーマに応じてその都度ゆるやかな連携が行える体制を検討する。併せて、多くの県民とともに調査事業を展開する体制を作る。
今年度は「貝塚に見る海のくらし」「お浜降り習俗と神輿祭礼」の2つをサブテーマとして情報収集と調査事業を行う。将来的には32年度に「縄文―海のめぐみ」展、34年度に「房総の海のまつり」展(いずれも仮称)を関係館と連携して開催することを目標とする。
- 同一市町村内での博図公連携モデルを用いた連携事業と情報発信
同一市町村内の博図公連携モデルの構築のための実践として、引き続き八千代市で事業を行う。
八千代市では、地域の歴史・文化をテーマに、博図公が連携してマップや展示を作成し、その成果をもとに見学会を開催することを、地域を代えて実施している。今後も地域を代えて実施しつつ、市内での連携協議体制の強化を図る。これまでの連携事業の経験を基に、市域内の博図公が共同で事業を実施しながら緊密な連携システムの構築をめざす。
- 実践活動の検討をする。
実践活動の検討会議を開催し、1~2で実施、実践した事業内容を振り返るとともに、今後の持続的な連携モデルについて検討する。
実施項目・実施体系
- 県内博図公連携モデルを用いた情報の収集・調査
- (1)共通テーマに関する情報収集
- ①博物館・公民館・図書館による縄文文化にかかる情報収集事業(情報収集1)
- 「J1グランプリ2019」
- 縄文キャラクターの募集
- ②博物館・公民館・図書館によるお浜降りにかかる情報収集事業(情報収集2)
- お浜降り写真パネル展と県内神輿写真及び動画募集
- ③博図公以外の教育機関などと博図公が共同で行う縄文文化にかかる情報収集事業(情報収集3)
- 県外保管資料調査
- 縄文文化情報収集事業(人骨分析)
- ④博図公以外の教育機関などと博図公が共同で行うお浜降りにかかる情報収集事業(情報収集4)
- 千葉県神社庁を通じた県内各神社へのアンケート調査
- 現地調査
- ①博物館・公民館・図書館による縄文文化にかかる情報収集事業(情報収集1)
- (1)共通テーマに関する情報収集
- 県内博図公連携モデルを用いた情報発信
- (1)共通テーマに関する体験事業の実施
- ①縄文文化に関する体験事業の実施(体験事業1)
- (2)共通テーマに関する講座の開催
- ①「縄文セミナー2019」(講座1)
- ②「お浜降りセミナー2019」(講座2)
- (1)共通テーマに関する体験事業の実施
- 同一市町村内での博図公連携モデルを用いた連携事業と情報発信
- (1)地域素材を生かした地域内連携モデルによる情報発信
- ①お散歩マップの作製による地域情報の発信
- ②見学会の開催
- ③地域をテーマにした展示
- (1)地域素材を生かした地域内連携モデルによる情報発信