事業詳細

軽井沢とアメリカ・ペンシルベニアを結ぶ文化芸術遺産を通じた国際交流 及び 情報発信事業

実行委員会
近代・建築芸術遺産情報発信プロジェクト実行委員会
中核館
一般財団法人脇田美術館(軽井沢)

事業目的

本事業の取り組みにより、国内外の美術館・大学・文化施設等と連携しつつ、日本の近代史と共に発展してきた軽井沢の歴史的建造物を含む芸術遺産の保存意味を、国内外の視点からも併せ考え学ぶ機会を構築してまいります。美術館を国際的な文化の交流・発信拠点の核として位置づけ、地域と相互連携した文化事業体系作りに取り組み、軽井沢(国際文化都市)グランドデザインプランに向けた町の発展・活性化と、日本の近代建築史、建築デザイン分野の研究促進を含め、地域と共働し、観光経済の活性化や人的交流を促し、これにより、日本文化の外交と発展に寄与することを目的とします。

事業概要

本事業は次の事業によって構成されます。

  • ①国際交流事業:地域間の将来的な協力関係作りを視野に、相互の文化芸術遺産に焦点をおいた講演会の開催。近年実施のシンポジウムから導きだされたテーマのアウトプットとして、軽井沢に残る歴史的建造物と関係性の深い、国・地域との芸術文化遺産を通じた国際的相互交流事業を開催する。相互の博物館や協会団体や組織、大学、研究者や関係者を結び、芸術文化遺産を通じた相互地域の、親密かつ活発な文化・人的交流に繋げる。*アメリカ・ペンシルベニアには日本の近代建築に多大な影響と功績を残したA.レーモンドの聖地、ニューホープがある。軽井沢との関連は深く、レーモンドに師事した吉村順三やジョージ・ナカシマも過ごした。吉村が設計を担当したMOMAに展示された松風荘は現在フィラデルフィアに日米協会によって管理されている。
  • ②軽井沢に残る近代歴史的建造物、及び、国内外に点在現存する関連建築ネットワーキングの構築を図る為の調査・検討会議を行う。

①②上記事業により、<軽井沢⇔ペンシルベニア>の相互地域間に於ける、将来的な、親密かつ活発な文化的・人的交流に繋げていきながら、全国に点在する関連建造物、芸術文化遺産<建築デザイン>ネットワークを構築し、軽井沢+全国への波及に繋げていく。長期スパンの事業計画の中の、上記を本年度2019年として実施する。

実施項目・実施体系

  • 国際交流/講演会の開催

    <軽井沢、アメリカ・ペンシルべニアを結ぶ国際交流事業> 芸術文化遺産としての建築デザインをテーマに、相互コミュニティの文化交流を目的に講演会を開催。

    名称:
    「近代建築デザイン講義2019」―軽井沢とアメリカ・ペンシルベニアを結ぶ文化と芸術遺産・建築デザインについて―
    登壇ゲスト:
    • シャーロット・レーモンド(写真家、レーモンド・ファーム・センター主宰)
    • ミラ・ナカシマ(ジョージナカシマ・ウッドワーカーズ・クリエイティブ・ディレクター)
    • ジュリエット・キンチョン(ニューヨーク近代美術館、建築デザイン部門キュレーター)
    • キム・アンドリュース(フィラデルフィア日米協会 エグゼクティブディレクター 専務理事)
    • 横山由香(フィラデルフィア日米協会 プロジェクトマネージャー)
    • ケン・タダシ・オオシマ(ワシントン大学シアトル校建築学教授、建築史・建築論博士)
    • 松隈 洋(京都工芸繊維大学教授・工学博士、文化庁国立近現代建築資料館運営委員)
  • 調査・検討会議

    軽井沢に残るモダニズム建築と関連する国内外に点在する建築ネットワーキング構築に向けた調査・検討会議

事業実績(PDF)

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