事業詳細

「地域から発信する古代オリエント文明」プロジェクト

実行委員会
古代オリエントをたのしむ実行委員会
中核館
古代オリエント博物館

事業目的

本事業の長期的かつ最終目的は、古代オリエントの資料や文化遺産を所蔵する、当館を中心とする日本の博物館・美術館が人類の歴史と文化を学ぶ場としてすべての人々に一層活用されるとともに、多様な文化遺産を次世代につなげていくことの重要性を社会全体にアピールすることである。連携各館がそれぞれの地域から、貴重な資料のもつ無限の価値を国際的に文化発信すること、これはそのまま地域社会への貢献にもつながる。そのために本事業では、(1)古代オリエント資料を所蔵する博物館・美術館の存在を広く国内外、地域の人々に強く発信し、豊島区をはじめとする地域の文化拠点として貢献すること、(2)実資料を楽しんで学びながら、人類の来し方行く末を考える場を提供すること、そして(3)あらゆる人々(年齢・性別・関心・身体的個人差など)が多様な博物館学習を実践できる場を創成することを目的とする。中核館を中心に、各地域の専門博物館・美術館が連携することで、それぞれの地域から古代オリエント文明を強力に発信すること、それによって新しい多角的な学びの拠点を築くことを目指す。

事業概要

平成29〜30年度では、(1)社会人、(2)外国人、(3)地域の児童を対象にした事業を展開した。本事業では、(1)社会人向け生涯教育、(2)障がい者を含めたあ らゆる人々への博物館体験、(3)地域の児童・生徒の体験学習に焦点を当てて博物館事業を実施する。
(1)一般・社会人向けには、夜間開館・ナイト講座の充実を図る。また、需要の多い地方での古代オリエント講座を企画し、連携館をはじめとする館の地域での発信も実施する。関連講座を地域における生涯学習の一貫と捉え、豊島区民の優遇・広報に力を入れる。
(2) 健常者や障がい者、子供から大人まで触って学ぶことができるハンズオン展示コーナーを設置し、誰でも楽しんで学べる鑑賞体験を提供する。また、特に視覚障がい者に向けて点字の解説パネルを制作し、障壁のない博物館学習の導入を試みる。
(3)古代オリエントの歴史美術・文化の奥深さを知るために、子どもが楽しんで学べる教材(ワークブックとワークシート)を開発する。古代オリエント発祥の古代技術やパフォーマンスを追体験できるワークショップを開催する。特に大型連休や夏休みなど親子での来場者が多く見込まれる時期を中心に実施する。ワークショップの新規開発と改良はもちろん、発信力をさらに高めるために豊島区小中学生に向けた広報や各学校教育機関との連携を強化する。また、多種多様な教材を一まとめにしたパッケージ型学習教材キットを開発し、地域へのアウトリーチ活動も促進させる。上記、子ども向けイベント企画は連携館でも開催し、学びを通じた古代オリエント文明の発信にも積極的に利活用していく。

実施項目・実施体系

  • 「古代オリエントをたのしむ」生涯学習事業(生涯学習事業)
    • (1)夜間開館・ナイト講座・古代オリエント講座の開催(古代オリエント講座)
    • (2)生涯学習事業の広報、特に豊島区民への告知強化と優遇対策実施(生涯学習広報)
  • 「古代オリエントをたのしむ」ユニバーサルデザイン事業(ユニバーサルデザイン事業)
    • (1)外国人来客者へのサービスの充実(多言語充実) ①アンケート実施, ②アンケート 結果反映
    • (2)視覚障がい者に向けた点字解説パネルの制作(点字解説パネル) ①検討会議, ②先進事例調査
    • (3)触って学ぶハンズオン展示の導入(ハンズオン展示) ①検討会議,②先進事例調査,③連携強化
  • 「古代オリエントをたのしむ」体験型学習事業(体験型学習事業)
    • (1)「古代オリエントをたのしむ」ための豊島区小中学生向けの広報印刷物製作・送付(体験広報)
    • (2)「古代オリエントをたのしむ」体験立体物制作:3D マップ、立体模型製作(体験立体物)
    • (3)「古代オリエントをたのしむ」ワークブック・展示カード制作(ワークブック制作)
    • (4)「古代オリエントをたのしむ」学習教材キット制作とそれを活用したアウトリーチ活動(キット制作)
    • (5)「古代オリエントをたのしむ」ワークショップ開催:親子ワークショップ、製作教室、子供のオリ博体験教室、地方でのワークショップ(ワークショップ)

事業実績(PDF)

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