ライフミュージアムネットワーク2020
- 実行委員会
- ライフミュージアムネットワーク実行委員会
- 中核館
- 福島県立博物館
事業目的
東日本大震災からまもなく10年となる、復興が見えてきた矢先の台風19号による被災は、「いのち」と「くらし」を重視する事業をよりスピード感を持って実現していく必要性を強く認識させた。 一方、規模、テーマはさまざまにせよ市町村の多くには何らかのミュージアムが存在している。それらが地域において十分に活用されていない状況も災害を経験することにより浮かび上がってきた。
本事業では、地域における「いのち」と「くらし」をミュージアムの活用によって支援するために、「ミュージアムの活用による地域アイデンティの創出」を目的に掲げ、先行事例と福島の経験からの学びとミュージアム間のネットワークを基盤とした上に事業を展開する。それにより大災害・大事故に対応できる地域力の向上を図る。
事業概要
(1)ライフミュージアムネットワークの構築
実行委員会の運営、福島県外の先行事例や福島県内の現状のリサーチ、関係者とのディスカッションにより、福島県外で「いのち」と「くらし」等をテーマにする先進ミュージアム・研究者・NPO・アーティスト、福島県内で課題・災害に向き合う文化施設・団体とのネットワークを構築した。
(2)ライフミュージアムネットワークの実践―スタディツアー
スタディツアー講師となる学芸員、研究者等の知見を交え、県内現状リサーチ・ディスカッションの成果を反映しながら、一般の参加者と福島県を学びのフィールドとして新たな課題と魅力を発見するスタディツアーを奥会津地域で実施した。
(3)ライフミュージアムネットワークの実践―オープンディスカッション
県外先行事例リサーチ・ディスカッションの成果を反映しながら、県外先行事例の関係者、専門家、研究者等を講師とし、先行事例に学び、先行事例と比較することで福島について考え、議論する場とするオープンディスカッションを、①地域の記憶の継承、②コミュニティとミュージアムをテーマに実施した。
(4)ライフミュージアムネットワークの実践―フォーラム
専門家、研究者等を講師とし、「いのち」と「くらし」に向き合い、ミュージアムの新たな機能・役割について考え、大災害・大事故に対応できる地域力について考え、議論するフォーラムを実施した。
(5)ライフミュージアムネットワークの実践―プログラム開発
ソーシャルインクルージョン、地域活性化を主眼に、ミュージアムの新たな機能の構築と普遍化に向け、モデルとなるミュージアム利活用の下記プログラムを開発した。実施にあたっては、ミュージアムや地域、大学、病院、産業等との連携を基盤とした。
①多用なニーズに応えるミュージアムの利活用プログラム
②生活資料を活用したミュージアムの連携プログラム
③地域資源の活用による地域アイデンティティの再興プログラム
(6)成果の公表・事業の発信
事業の発信・共有のためにホームページ・SNS等での発信、記録集の作成を行った。
実施項目・実施体系
- ライフミュージアムネットワークの構築
- (1)県内外のミュージアム等との連携
- ①実行委員会
- ②県内の現状調査とディスカッション
- ③県外の先行事例の調査とディスカッション
- (1)県内外のミュージアム等との連携
- ライフミュージアムネットワークの実践
- (1)「いのち」と「くらし」に向き合う学び
- ①スタディツアーの実施
- ②オープンディスカッションの実施
- ③フォーラムの開催
- (2)「いのち」と「くらし」に向き合う試行
- ①プログラム開発
- (1)「いのち」と「くらし」に向き合う学び
- ライフミュージアムネットワークの公表と発信
- (1)成果の公表
- ①記録集の制作
- (2)事業の発信
- ①Web等での発信
- ②紙媒体での発信
- (1)成果の公表