事業詳細

植物園の多言語情報化と遠隔通信技術を活用した地域連携モデル創出事業

実行委員会
植物園の多言語情報化と遠隔通信技術を活用した地域連携モデル創出事業実行委員会
中核館
独立行政法人国立科学博物館

事業目的

本事業の目的は、遠隔通信技術などICTも活用しつつ、多様な利用者に向け植物園情報を多言語で発信することで、外国人観光客、多様な属性を持つ地域住民等の学びの機会を提供することである。本事業により外国からの観光客だけでなく地域の多様な住民が日本や世界の自然に対する理解を深め、科学リテラシーの涵養に資するとともに、植物園を含む博物館の更なる利用促進に繋げる。具体的には、筑波実験植物園を主なフィールドとし、植物園内の解説パネルなど植物園内のより多くの情報を多言語で提供するほか、障がいの有無にかかわらず植物園を楽しめるメニューの拡充、また来園が困難であったり、来園のスケジュール調整が難しかったりする遠隔地の人々やICTを活用した学校教育との連携を考慮し、インターネットを活用したライブ中継など即時性の高い情報の提供などを行うことで、地域住民の多様性やインバウンド観光にも対応したより質の高い情報提供を行う。本事業が、国内各地の植物園をはじめとする博物館にとって、多様な地域住民やインバウンド観光に対応した情報発信のモデルとなることを目指す。

事業概要

本事業では、筑波実験植物園を中心に、高等教育、障がい者教育、学校教育のほか、国内の他の植物園や自然科学系博物館の専門家により実行委員会を組織し、植物園におけるユニバーサル、インクルーシブな情報発信に向けた以下の事業を行う。

(1)植物園展示解説情報のユニバーサル化

筑波実験植物園内の解説情報を多言語化し、観覧者がインターネットを介してスマートフォン等で閲覧できるサービスを提供する。また、通訳案内士が活用できる多言語案内パンフレットを開発する。さらに、手話通訳案内士からの助言を得て、手話による植物や植物表現を解説する案内動画を作成し、聴覚障がい者向け情報提供の充実を図る。

(2)ICTを活用した遠隔地への多言語による情報発信

筑波実験植物園内の研究員による紹介を、国立科学博物館上野本館にライブ配信するほか、筑波実験植物園の旬の情報をつくば市内の小学校にライブ配信し、遠隔学習に活用する。また、植物園間の交流促進を目指し、富山県中央植物園等から筑波実験植物園へのライブ配信も試行する。また、来園を誘引するPR動画を多言語で公開しインターネットに公開する。

実施項目・実施体系

  • 植物園展示解説情報のユニバーサル化
    • ①植物園内の解説情報を多言語化しWebサイトで公開
    • ②通訳案内士向け多言語案内パンフレットの開発
    • ③聴覚障がい者向け植物解説動画の制作
  • ICTを活用した遠隔地への多言語による情報発信
    • ①国立科学博物館上野本館に植物園からライブ配信
    • ②植物園から小学校へのライブ配信を利用した遠隔学習
    • ③オンライン会議システムによる植物園間の交流促進
    • ④植物園のPR動画を多言語で制作

事業実績(PDF)

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