事業詳細

北米・欧州ミュージアム日本美術専門家連携・交流事業2020

実行委員会
ミュージアム日本美術専門家連携・交流事業実行委員会2020
中核館
独立行政法人国立文化財機構 東京国立博物館

事業目的

本事業は、北米・欧州を中心とした海外における日本美術コレクションの適切な管理・研究・活用を行うための礎となる若手を中心とした日本美術の専門家の養成及び国内の専門家も含めたネットワークの形成を目的としている。海外において、比較的、日本美術のコレクションが充実している北米・欧州において、それを研究する専門家が不足しており、管理・研究・活用の体制が十分でないのが実情である。また、日本美術の専門家が在籍するミュージアムにおいても、高齢化に伴う、次世代への経験や知識を継承することが急務である。そのため、世界全体を対象に日本美術専門家のネットワークを形成することにより、専門家が不在のミュージアムや国・地域等に所在する日本美術コレクションの管理・研究・活用のフォローアップをすると同時に、単独館では実現が困難な日本美術研究の若手専門家を養成できる体制を中長期的な視野で形成し、国内のミュージアムを含めた交流によるネットワークの活用・促進を目的とする。

事業概要

これまでの「日本美術専門家会議」における討論を受け継ぎ、日本美術専門家の組織化及び国内外の日本美術専門家のネットワーク形成を推進し、海外における日本美術コレクションの管理・研究・活用方法について引き続き討議する。

具体的には、国際シンポジウム、日本美術取り扱いワークショップとネットワークの構築を実施する。はじめに、海外における日本美術コレクションの現状把握と重要性の認知を高めるために、日本国内において国際シンポジウムを開催し、日本美術研究の活性化を促す。さらに、海外のミュージアム等に所属し日本美術に携わる中堅若手を中心に日本美術取り扱いワークショップを開催し、日本美術品に対する知識と経験を高める。

国際シンポジウムをはじめとする本事業の結果をウェブサイトにて全世界に公開し課題を共有することで、日本美術専門家または日本美術コレクション所有者のネットワークの構築を推進する。

なお、東京国立博物館を中核館として、国内のミュージアムと連携し、日本美術に関する各種事業の展開により、日本文化の海外発信及び国際文化交流の推進に資する。

実施項目・実施体系

  • 海外ミュージアムにおける日本美術専門家連携・交流のための関連行事の開催
    • (1)北米・欧州ミュージアムにおける日本美術専門家連携・交流事業
      • ①日本美術専門家会議(会議)
      • ②国際シンポジウム(シンポジウム)
      • ③日本美術取り扱いワークショップ(ワークショップ)

事業実績(PDF)

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