事業詳細

都市のカルチュラル・ナラティヴ in 港区:大学ミュージアムを核とする地域文化資源の連携・国際発信・人材育成事業

実行委員会
「都市のカルチュラル・ナラティヴ」プロジェクト実行委員会
中核館
慶應義塾大学 アート・センター

事業目的

①大学や地域の文化機関が蓄積する学術成果の活用を通じて、伝統芸術に関わる文化と、現代芸術に関わる文化を繋ぐ歴史・文化的文脈を示し、異なる文化コミュニティを接続する。

②地域の文化機関や企業と連携し、有形・無形の文化資源のさらなる活用を進めるとともに、「くらしの文化」等これまで認知度の高くなかった文化資源を顕在化する。

③文化資源や文化資源を巡る活動のサスティナブルな国際発信・連携を実践する。

④大学ミュージアムのリソースを活用し、地域文化資源の国際発信を担う人材の育成およびリカレント教育を行う。

本プロジェクトでは、これらの活動を通して、大学ミュージアムを核とした、領域横断的な地域文化資源の活性化モデルを構築することによって、現代・将来の芸術文化活動を支えると同時に、文化観光を深化させ、さらに、日本の文化に寄せられる国際的な関心に対応することを目指す。

事業概要

本事業のプロジェクトチームは、「現代性と歴史性」「国際性」「多様性」「学術性」のそれぞれの面で秀でた特徴をもつ港区内の博物館、企業、NPO、寺院等の文化機関によって組織される。

NHK放送博物館(放送文化)、味の素食の文化センター(食文化)、虎屋(和菓子文化)、JCRI(ギャラリーと現代美術)、泉岳寺(禅文化)、増上寺(江戸の寺院文化)、草月会(いけばなと前衛芸術)、東京海洋大学マリンサイエンスミュージアム(海洋文化)、慶應義塾大学アート・センター(現代芸術とアーカイヴ)ら、学術活動を背景にした多様な専門性をもつチーム・メンバーが、中核館の主導のもと、一連の活動モデルの構築および実践を行う。

本事業の活動は「調査・育成」分野「成果・発信」分野の2分野に大別される。

「調査・育成」分野
1. 地域の文化コミュニティ・地域文化資源の調査

地域で活動する文化コミュニティの調査を行い、連携や交流のあり方について検討する。また、活用の進んでいない地域文化資源を顕在化するための調査を行い、歴史・文化的文脈と接続する。

2. 情報発信の手法に関する調査・検討

オンラインやモバイルアプリを利用した情報発信の手法に関して、国内外の事例調査、先行事例のヒアリング等により調査を行い、地域特性にふさわしい情報発信のあり方の検討を行う。

3. 国際発信を担う人材育成プログラムの開発

留学生・学生・社会人を対象とし、地域文化の国際発信を担う人材を育成するプログラムを開発し実践する。あわせて、人材の長期的な活動を担保する目的で、リカレント教育プログラムを開発する。

「成果発信」分野
1. 港区で展開する都市文化をその歴史・文化的文脈とともに紹介するイベントの開催

学術成果を活用し、多様な文化資源を紹介する講演会、ガイドツアー、展覧会等を開催する。

2. サスティナブルかつ国際的な情報発信

イベント等の活動成果を、ウェブサイト・印刷物などサスティナブルに活用可能なコンテンツとして編集し、国際発信を推進する。

3. 国際的な文化人材による文化発信・連携

留学生等の国際的な文化人材の活用を進め、地域文化資源の取材等を通じた文化の発信と国際連携活動を実践する。

実施項目・実施体系

  • 地域文化資源の活用と連携に基づく国際発信イベントの開催
    • (1)地域文化資源紹介映像 上映会「港画」・・・(上映会)
    • (2)港区の遺跡を紹介するトークイベント「港区の地下」・・・(遺跡トーク)
    • (3)重要文化財を活用した建築公開イベント・・・(建築公開)
    • (4)講演会「持続可能なローカルメディアのデザイン」・・・(地域メディア)
  • 地域における文化コミュニティの連携促進、地域文化資源の調査
    • (1)地域の文化コミュニティの調査・・・(コミュニティ調査)
    • (2)地域の文化資源および文化資源を巡る活動の調査・・・(資源調査)
  • 国際発信のためのコンテンツ制作と発信
    • (1)国際発信のための地域文化紹介映像制作(バイリンガル)・・・(映像制作)
    • (2)国際発信のための地域文化紹介テキスト作成・バイリンガル化・・・(テキスト制作)
  • サスティナブルな国際発信を担う人材育成プログラムの開発
    • (1)地域における相互学習実践のための実務者協議会・・・(学習WG)
    • (2)生涯学習を支援するオンライン・ラーニング・プログラムの設計・・・(生涯学習)
    • (3)国際発信を担う人材育成ワークショップの実施・・・(育成WS)
  • プロジェクトの運営とモデル化
    • (1)プロジェクトの運営・報告書の作成・・・(運営)
    • (2)連携先の開拓と自治体との協議・・・(連携)
    • (3)プロジェクトのモデル化のための外部評価・・・(外部評価)

事業実績(PDF)

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