練馬発!みんなのミュージアム事業
- 実行委員会
- 練馬におけるキッズフレンドリー・ミュージアム事業実行委員会
- 中核館
- ちひろ美術館・東京
事業目的
本事業の目的は、地域において、0歳〜小学生の子どもとその保護者を中心としながら、あらゆる世代が、美術館という空間で芸術作品に親しみ、豊かな感性と多様な価値観、安らぎ、そして郷土愛を育めるよう、支援することである。
女性の就業率や共働き世帯は一貫して増加しており、それに比例して保育施設や放課後児童クラブなどのニーズも高まる一方である。保育や教育の充実といった、生活に直結する子育て支援事業は、行政を中心に民間企業が施策を講じているため、我々としては、美術館ならではの独自性を生かし、成長環境の充実に重点を置いた子育て支援事業に取り組む。地域で子育て広場の運営等を手掛ける「特定非営利活動法人手をつなご」や地元小学校と連携することで、現役子育て世代への浸透をはかり、家庭でも幼稚園/保育園でも学校でもない、もうひとつの居場所としての地域の美術館、インフォーマルな学びを楽しめる場としての定着を目指す。子どもの成長環境の充実は、子どもだけでなく、子どもを取り巻くきょうだいや保護者、家庭や地域全体の支援にも直結する。本実行委員会では、生活圏内にある美術館がそれぞれ異なる収蔵品や特徴を活かしつつ連携し、あらゆる世代の地域住民とアートをつなぐ活動を行うことで、芸術の側面から地域の課題の解消に貢献することを目的とする。
事業概要
親子を対象とする鑑賞教育活動(1)では、鑑賞会や子育て支援イベントに取り組んだ。新型ウイルス感染症防止のため美術館での開催が難しい時期にはオンライン開催にも取り組んだ。美術館を楽しむ入口となる鑑賞ガイド(子ども用、大人用)を制作し周知に努めた。また未就学児と保護者のための鑑賞プログラム10年の活動記録冊子を作成した。学校教育との連携活動(2)では、地域の小学校の教員と共働した出前講座の開催や、校外学習の来館受け入れなどを行った。また前年度に作成した収蔵品カードを地域の小中学校に案内し、美術鑑賞教育のツールとしての活用を促した。地域ネットワーク構築(3)ではオンラインを活用しつつ、協力する団体と今後の新しい活動の在り方の検討や、情報共有と連携を進めた。
実施項目・実施体系
- 親子を対象とする鑑賞教育活動、子育て支援事業、体験型イベント等の開催
- ①鑑賞会(赤ちゃん・子どものための鑑賞会、トコトコ美術館等)
- ②子育て支援事業(わらべうたあそび・親業講演会)
- ⑥利用者への広報活動(告知ツール兼鑑賞ガイド、おやくそく)
- ⑦報告書(報告書、記録冊子)
- 学校と連携した活動
- ①出前鑑賞教育、出前ワークショップ
- ②出前活動に必要な教材の作成
- 地域ネットワーク構築
- ①地域ネットワーク構築のための検討会議、連携事業