事業詳細

ちくごアートファーム計画2021 旅と恋愛

実行委員会
ちくごアートファーム計画実行委員会
中核館
福岡県立美術館

事業目的

本事業の目的は、博物館をはじめとする文化芸術施設の社会的意義、あるいは文化芸術そのものについて、県民の理解を広く促し、社会における文化芸術の「持続可能性」を底上げすることにある。これまで取り組んできた『ちくごアートファーム計画』、『CHIKUGO ART POT』の成果を活かし、サポーター・来館者ともに文化芸術の本質的な力を改めて体験し意識化してもらうことで、その社会的意義の「核心」についての認識を改めて深めてもらい、地域住民とともに文化芸術施設の長期的な「持続可能性」についての底上げを図る。

事業概要

本実行委員会がこれまで取り組んできたCAF・CAPでは住民参加型の現代アート展を通じて文化土壌の形成および外部関係者との連携を図ってきた。これらの成果をふまえ、以下、本事業では大きく二つの取り組みを行う。
■美術館と地域を結ぶアートマネジメント人材の育成プログラム
意図:将来の文化芸術事業を担うアートマネジメントの人材の募集と育成
内容:文化芸術事業に将来携わりたいと考えている高大生や、あるいは既に携わっている/今後携わりたい社会人等を対象にアートマネジメント人材育成プログラムを行う。具体的には近隣の地域アートに携わる専門家を講師として招聘し、地域アートの実践例を学ぶ講座や地域の現地視察を行うなどの強化合宿を筑後地域の拠点の一つであるアートホテル・MEIJIKANで実施する。県内外の実例を学んだ後、実際の現場での企画・実施・運営を体験してもらう。
■地域の文化施設や文化振興拠点との連携による現代アート展『ちくごアートファーム計画2020 旅と恋愛』の実施
意図:一つの会場や拠点に固定されず、地域の中で移動しながら展開するアートに触れてもらう。
内容:各地域の文化施設や観光施設の特徴をベースに各会場に美術家を招聘、現代アート展を開催する。これまで本実行委員会が取り組んできた展覧会事業では、一つの文化施設を中心に美術展などを実施してきたが、地域の中にアート拠点を複数設け、来場者に各会場を巡ってもらうなど、改めて地域の特色や文化の多様性、魅力を再発見してもらう仕組みづくりに取り組む。

また一般の方々にとって興味を持ちやすいであろう内容として「恋愛」をテーマに掲げることで本事業への導入を親しみやすいものとし、展示内容を鑑賞者自身のより身近な問題に引き付けながら鑑賞できるような仕組みづくりに取り組む。

今回は主として移動する芸術体験に着目し、様々な場所や人々、そして作品と巡り合う体験へと誘うことに注力する。その際、上記のアートマネジメント人材と協働で制作する地域の中で展開する来場者プログラムを活用する。

以上、二つの取り組みを行い、アートマネジメント・来館者ともに文化芸術の本質的な力=人を突き動かす力(旅と恋愛)を改めて体験し意識化してもらうことで、地域住民とともに文化芸術施設の長期的な「持続可能性」についての底上げを図りたい。

実施項目・実施体系

  • (1)地域文化の発信の核となる博物館
    • ・博物館の情報発信、相互連携
    • ・ユニークベニューの促進
    • ・地域に存する文化財や文化・自然資源を活用した地域共働の創造活動や地域の魅力の発掘・発信
  • (2)あらゆる者が参加できるプログラム及び学校教育や地域の文化施設等との連携によるアウトリーチ活動
    • ・大学等と連携した国内外で活躍する文化人材育成プログラムの開発
    • ・社会人ほか多様な対象者のための学習講座の実施
  • (3)新たな機能を創造する博物館
    • ・観光・まちづくり・国際交流・福祉・教育・産業等他分野との連携・融合による活動

事業実績(PDF)

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