事業詳細

《城下町柳川と武家文化》発見・体験プロジェクト

実行委員会
立花宗茂生誕450年記念実行委員会
中核館
立花家史料館

事業目的

柳川市民から国内外の観光客にいたるまで、すべてのひとが《城下町柳川と武家文化≫を発見・体験できるようなコンテンツの作成を目的とする。

国外では「samurai」、国内では「戦国ブーム」と、武家文化は国内外ともに人気の高い文化コンテンツであり、例えば、初代柳川藩主・立花宗茂の全国的な知名度も、立花家史料館や柳川古文書館の展示等により、最近の10年間において徐々に高まりを見せている。

本事業では、国内外にアピール力のある≪武家文化≫に注目し、これまでの立花家史料館・柳川古文書館・柳川市教育委員会の蓄積に重ね、さらなる地域文化財の調査・研究により、新たに文化資源を発掘し、その文化資源を最大限に活用して、情報発信、体験プログラムや鑑賞サポートの構築、地域との協働による観光促進事業を進めていく。まずは、礎となるコンテンツを立花家史料館が中核となって作成して、誰にでもわかりやすく、使いやすい形式で発信する。

また、本事業は、柳川市民と観光客の双方へ向けて充実させた内容を目指している。柳川の市民が城下町柳川の歴史を学ぶことで、ふるさとへの誇りを抱かせ、観光客が豊かな柳川の魅力を発見することで、長期滞在やリピート訪問へとつなげていく。

事業概要

柳川市内の文化財調査研究機関には三者あり、立花家史料館は美術工芸品、柳川古文書館は古文書・古記録、柳川市教育委員会は考古学を専門分野とする。本事業では、各々に蓄積された文化財情報の横断利用を積極的に進め、地域の文化資産のさらなる発掘と効果的な活用に繋がるシステムを構築する。発信には、Googleのプラットフォームを利用する。設備費等は不要の上、デジタルコンテンツの作成のみでモバイルガイドとして使用できる。さらに、多言語での運用が容易で、音声も載せられるため、全世界からアクセスできるweb展示として発信すると同時に、柳川市民や観光客へはモバイル案内として、各文化財の傍でも提供できる。

柳川市内各所にある文化財をすべて包括するよう、計画的に作成を続けてきているweb展示の新規作成については、市民が親しみやすい近代の「絵ハガキ」に注目、モバイル利用が可能な利点を活用して、街中を周遊しながら≪城下町柳川と武家文化≫の歴史を感じられるコンテンツを作成する。これまで蓄積してきたweb展示については、多言語化と音声ガイドの作成によるバリアフリー化を進めるとともに、各Web展示を有機的にリンクさせたWeb目次を作成して、観光利用をする際の利便性と、生涯学習の教材にする際の読者満足度を向上させる。また、Web目次を有機的に連結することで、より広い周知につなげられるため、利用者の拡大も期待される。

実施項目・実施体系

  • Web展示「城下町柳川」「柳川藩主立花宗茂ゆかりの文化財-西鉄『水都』乗車記念カード」の作成
    • (1)(2)(3)内容の決定・日本語原稿の作成・英語訳の作成:文化財調査研究機関が協働して内容決定、わかりやすく効果的な解説文を作成、英語訳を作成する過程にて日本語母語話者以外への補足解説を追加、英語訳を元に日本語原稿を推敲して、より分かりやすい解説文を作成。
  • Web展示「城下町柳川」「柳川藩主立花宗茂ゆかりの文化財-西鉄『水都』乗車記念カード」の多言語化
    • (1)(2)多言語化に対応した原稿の調整・韓国語・中国語(繫体字・簡体字)訳の作成:日本語母語話者以外への補足解説を追加、より分かりやすい解説文を作成。
  • 音声ガイド「城下町柳川-宗茂ボイス編-」「柳川藩主立花宗茂ゆかりの文化財-西鉄『水都』乗車記念カード」の作成および「近世大名立花家の名宝」の追加作成
    • (1)(2)(3) 内容の決定・日本語原稿の作成・英語訳の作成:モバイルガイドとしての利用推進のため、宗茂自身が解説する日本語音声ガイドも作成。英語音声は、わかりやすさを重視した英語原稿で作成。
      (4)音声の収録:プロの声優・英語母語話者が収録、宗茂ボイスは親しみやすく演じられた。
  • Web目次≪城下町柳川と武家文化≫の追加・再構成:
    • これまで作成してきたWeb展示も随時加筆が可能であるため、各コンテンツを有機的に連結して利用者の利便性を向上させた。

事業実績(PDF)

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