事業詳細

練馬発!みんなのミュージアム事業

実行委員会
練馬におけるキッズフレンドリーミュージアム事業実行委員会
中核館
ちひろ美術館・東京

事業目的

本事業の目的は、地域(練馬区)において、0歳〜小学生の子どもとその保護者を中心としながら、あらゆる世代を対象に、美術館という空間で芸術作品に親しみ、豊かな感性と多様な価値観、安らぎ、そして郷土愛を育むことである。

練馬区では、高まる一方の子育て問題を解決するべく、家庭支援、教育・保育の充実、環境充実に取り組むとしている。本事業でも解決策の一環として、地域に根ざした美術館ならではの活動を通した子育て支援を目指している。地域で子育て広場の運営等を手掛ける「特定非営利活動法人手をつなご」と連携することで、子育て世代に広がりつつある周知の裾野をさらに広げる。

また、過去3年間の連携をベースにしながら、各館で構築してきたノウハウを共有することで活動内容を一層充実させ、家庭でも幼稚園/保育園でも学校でもない、もうひとつの居場所として地域の美術館を生活のなかに位置づけ、インフォーマルな学びを楽しめる場としての定着を目指す。

最終的には、地域の核たる事業として定着することを複数年度での目的とする。孤独な子育てが問題となって久しいが、当実行委員会の事業では、参加者同士の交流による子育て支援も重要視しており、それを必要としている人に、いかに情報を届けるか、印刷物やインターネットなどを活用しながら参加者の底辺拡大を目的とする。

事業概要

誰もが楽しみ、学ぶ機会を得られる展覧会やイベントを行う本事業全体を、「練馬発!みんなのミュージアム事業」と呼ぶ。本事業は、過去3年間の活動から継続、発展をめざし、親子を対象とする鑑賞教育活動、保護者のための子育て支援事業、豊かな感受性と鑑賞力を深める体験型イベント等で構成される。そしてこれらの事業全体の内容を一望でき、子どもが美術館を楽しむ入口となるガイドブックの役割を持つ共同印刷物を制作して周知に努め、中核館を中心とするネットワークを最大限に活用しながら、地域の文化活動の充実と、子育て支援活動を展開する。また、アウトリーチ活動としては、収蔵品カードをベースにした小学校での美術鑑賞教育の実施や、近隣の小学校、特別支援学級への出前ワークショップ等を行う。あわせて教員向け内見週間、ティーチャーズデイ等の開催により、教職員との情報共有に努める。また、来館者とアートをつなぎ、より深い鑑賞や理解を手助けできる、核となる参加者を、地域住民を中心に募集し、活動を支援する。

実施項目・実施体系

  • 地域とともにある美術館活用支援事業
    • (1)親子を対象とする鑑賞教育活動、子育て支援事業、体験型イベント等の開催
      • ①鑑賞会(赤ちゃん・子どものための鑑賞会、トコトコ美術館等)(鑑賞会)
      • ②子育て支援事業(わらべうたあそび・親業講演会)(子育て支援)
      • ③出張子育ての広場 (ひろば) 
      • ④保育者派遣(保育)
      • ⑤体験型ワークショップ(体験WS)
      • ⑥利用者への広報活動(告知ツール兼鑑賞ガイド、おやくそく)(美術館活用ガイド)
      • ⑦報告書(報告書)
    • (2)学校と連携した活動
      • ①出前鑑賞教育、出前ワークショップ(出前活動)
      • ②出前活動に必要な教材の作成(教材作成)
      • ③教員向け内見会、ティーチャーズデイの実施(学校連携)
    • (3)地域ネットワーク構築
      • ①地域ネットワーク構築のための検討会議、連携事業(ネットワーク構築)
      • ②地域参加者の募集(地域参加者)
      • ③先進事例調査(事例調査)

事業実績(PDF)

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