事業詳細

北米・欧州ミュージアム日本美術専門家連携・交流事業

実行委員会
ミュージアム日本美術専門家連携・交流事業実行委員会2019
中核館
独立行政法人国立文化財機構 東京国立博物館

事業目的

本事業は、北米・欧州を中心とした海外における日本美術コレクションの適切な管理・研究・活用を行うための礎となる若手を中心とした日本美術の専門家の養成及びそのネットワーク形成を目的としている。

比較的日本美術のコレクションが充実している北米・欧州においても、それを研究する専門家が不足しており、管理・研究・活用の体制が十分でないのが実情である。また、日本美術の専門家が在籍するミュージアムにおいても、その高齢化が問題となっており、次世代へその経験や知識を継承していくことは急務である。そのため、世界規模での日本美術専門家のネットワークを形成することにより、専門家が不在の小さなミュージアム等に所在する日本美術コレクションの管理・研究・活用のフォローアップをすると同時に、単独館では実現が困難な日本美術研究の若手専門家を養成できる体制を長期的な視野で形成していく。

実施に当たっては、引き続き東京国立博物館を中核として国内の主要博物館等と連携し、日本美術に関するワークショップや国際シンポジウム等を開催し、日本文化の海外発信、ひいては国際文化交流の推進に資することを目指す。

事業概要

これまでの「日本美術専門家会議」における討論を、2019年ICOM京都大会の専門委員会に反映できるように、日本美術専門家の組織化及び国内外の日本美術専門家のネットワークを推進し、海外における日本美術コレクションの管理・研究・活用方法について引き続き検討する。

具体的には、国際シンポジウム、日本美術取扱ワークショップ、ネットワーク構築などを実施する。はじめに、海外における日本美術コレクションの現状の把握と重要性の認知を高めるために、日本国内において国際シンポジウムを開催し、日本美術研究の活性化を促す。さらに、海外のミュージアム等に所属し日本美術に携わる中堅若手を中心に日本美術取扱ワークショップを開催し、日本美術品に対する知識と経験を高める。

また、海外において、調査が十分に行われていない日本美術コレクションの調査を行うことで、海外における日本美術品の管理・研究・活用の活性化を図る。加えて、海外における日本美術品の現地調査等を通じ、本事業の目的とする人材育成や国際的な日本美術のネットワーク構築を図る。国際シンポジウムをはじめ、事業や調査の結果をウェブサイトにて全世界に公開し、日本美術専門家または日本美術コレクション所有者のネットワークの構築を推進する。

なお、東京国立博物館を中核として国内の主要博物館等と連携し、日本美術に関する各種事業を展開し、日本文化の海外発信、ひいては国際文化交流の推進に資する。

実施項目・実施体系

  • (1)地域文化の発信の核となる美術館・歴史博物館
    • 地域のグローバル化拠点としての美術館・歴史博物館

事業実績(PDF)

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