事業詳細

守れ!文化財~モノとヒトに光を灯す~

実行委員会
「守れ!文化財~モノとヒトに光を灯す~」事業実行委員会
中核館
新潟県立歴史博物館

事業目的

  • 障害児教育や障害者の社会参加支援活動関連資料の所在を確認しつつ(悉皆調査による全貌把握)、障害児教育や社会参加支援の歴史を大局的に把握し、その保存・保管や活用計画を立案し、実行する。
  • 学生や市民等多様な主体を育み、資料保存について適切な処置を施し、資料と処置方法の公開促進を図る。
  • 資料の保存上または活用上、必要に応じてレプリカ製作を行い、二次資料の活用方策を見出す。
  • また、単に障害者関連資料または歴史資料という視点のみではなく、美術史的視点など多角的な視点で博物館資料論としての価値を見出す。そしてこれらの成果を、主に展示という形で公開し、ひろく一般に周知する。
  • 学生や市民といった新しい文化財 の担い手を育む事業をモデル化するために、事業遂行を通じてモデルの実践者 となる非正規雇用等の若手学芸員の育成を図り、全国各地での「展開」の可能性を検討する。
  • 以上の結果のもと、博物館や大学のチカラのみによるではなく、博物館に於ける市民学芸員を代表とする市民(ヒト)のチカラによって守り受け継ぎ、または活用できる方策を考案することで、多くのヒトが関わって文化財が守られるべきであるという、「守れ!文化財」の意識醸成を図ることを目的とする。

事業概要

  • まず京都府立聾学校所有の京都盲唖院関係資料、高田盲学校関連資料を核とし、保存・保管、活用に関する調査研究を進めるが、京都盲唖院関係資料は国の重要文化財として指定されることから、文化庁の指導を仰ぎつつ、その活用方策を検討する。併せて、長期的な保存方策の検討も行う。
  • 全国の盲聾学校、企業、博物館以外のその他の施設等に保管されている障害者に関わる歴史資料の全容を把握しながら、その整理・保存・活用方策を立案する。
  • 京都盲唖院関連、高田盲学校以外の資料については、数事例を選択し、現在所有されている施設内でできる保管方法を検討し、適切な処置を施しつつ、活用方策も検討する。
  • レプリカ等二次資料を製作することで、展示や貸出に供することができるようにし、実物資料の保存に努めるとともに、触れる資料としても活用する。
  • 全国の障害者に関わる歴史資料について、その歴史的な価値づけや、現代的意義を明らかにしたうえで、展示として公開する。

実施項目・実施体系

  • 「守れ!文化財~モノとヒトに光を灯す」事業
    • (1)「守る!文化財~博物館のチカラ~」事業
      • ①調査・保存検討会議(2)①と合同
      • ②盲聾学校関係資料調査事業
      • ③盲聾学校関係資料保存事業
      • ④全国アンケートの実施
      • ⑤全国アンケートの分析
      • ⑥国内所在資料予備調査
      • ⑦報告書の刊行(2)⑨と合同
    • (2)「守れ!文化財~モノのチカラ、ヒトのチカラ~」事業
      • ①展示検討会議(1)①と合同
      • ②活用検討会議
      • ③プレワークショップの実施
      • ④活用レプリカの製作
      • ⑤チラシの製作・発送
      • ⑥ワークショップの実施
      • ⑦展示
      • ⑧展示
      • ⑨報告書の刊行(1)⑦と合同

事業実績(PDF)

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