“ボーダレス・エリア近江八幡”をみんなで作るプロジェクト
- 実行委員会
- アール・ブリュット魅力発信事業実行委員会
- 中核館
- ボーダレス・アートミュージアムNO-MA
事業目的
障害者が芸術文化を鑑賞することや創作することの支援を地域住民等と共に行うことを通して、障害者の芸術文化活動を促進する環境を整備するとともに、地域全体に有機的な交流をもたらす“ボーダレス・エリア近江八幡”を形成することを目的に本事業を実施する。
事業概要
- 障害特性に応じた周遊型の鑑賞の場づくり
視覚障害や自閉症など様々な障害特性に応じた鑑賞の場づくりをテーマに、出展アーティスト、実践家や専門家などとともに、障害のある作者や作品を調査し、共作による「触れる作品」や「聞く作品」など、体感型の展覧会を開催する。なお、会場ごとに様々な趣向の場を形成するために、中核館と周辺にある地域資源(町屋や近代建築など)を活用し、計5会場(キュレーションサポーター成果展の会場を併せると計6会場)で展開する。そのことで、作品の魅力と合わせて町の魅力にも出会える機会を創出する。
- 鑑賞サポート
障害者の鑑賞活動にあたって生じる制限や障壁を取り除くことを目的に、上記と連動した情報保障や、障害特性に配慮した鑑賞プログラムを実施する。また、鑑賞の場に関するチラシなど視覚的な情報の受信が困難な視覚障害者に対応した鑑賞サポートを、関係団体と共働し促進する。
- 地域における活動・交流の場づくり促進事業
障害者、高齢者、子供、若者などが主体的に文化芸術活動に参加できる創作体験プログラムや、近江八幡の特徴的な地域資源である沖島の特色を活かしたワークショップも実施する。また、会場受付や作品案内などを会場ボランティア運営により行う。さらに、地元商店との連携による事業も新たに実施する。「ばったり床几(しょうぎ)プロジェクト」と題し、協賛金を得て、地域の複数か所に「床几」を設置し、地元住民と町に訪れる人たちとのふれあいの場をつくることで、更なる地域交流の深化を図る。
- 人材育成
障害者による文化芸術活動を理解し、鑑賞、創作、評価などの場面で、活躍ができる人材の育成を目的に、キュレーションサポーター事業を継続して実施する。実施にあたっては、キュレーション経験の有無に関わらず、障害者による文化芸術活動に関心を持つ希望者を複数人募る。障害のある作者の作品展示の企画を通じて、多様な知識・理解・経験を深めることで専門性を高め、障害者による文化芸術活動の推進に貢献できる人材を育成する。
- 情報発信
事業の実施に合わせて、本事業や周辺地域の魅力についての情報発信の担い手となる記者クラブを、前年度に引き続き結成する。記者クラブに参画した記者自らが取材を行い書いた記事を、中核館ホームページへの定期掲載に加え、活動終了後に取り組みをまとめたニューズレターを作成して発信する。また、1~5の実施事業をドキュメントブックとしてとりまとめ、美術館関係者、福祉事業所、医療機関、自治体関係者などに発信する。加えて、中核館が実施する事業と連動させることにより、言語環境の整備を図り、より多くの人々に情報発信を行う。
実施項目・実施体系
- 障害特性に合わせた周遊型の鑑賞の場づくり
- (1) 地域資源5会場での障害特性に応じた体感型展覧会の開催(継続・発展事業)
- ①出展アーティストや専門家などとともに行う障害のある作者・作品の調査
- ②会場となる地域資源の調査
- ③障害のある作者と出展アーティストや専門家などとの共作による作品の創出
- ④図録の発行
- (2) 視覚障害者に対応した音声・触覚メディアの作成(継続・発展事業)
- ①検討会議
- ②触覚メディアの作成(触図、3Dプリントなど)
- ③音声再生システムの開発
- ①音声・触覚メディアの公開
- (1) 地域資源5会場での障害特性に応じた体感型展覧会の開催(継続・発展事業)
- 鑑賞サポート
- (1) 障害特性に配慮した情報保障(継続・発展事業)
- ①鑑賞ガイド、点字などの作成
- ②会場を分かりやすく繋ぐ導線の設計
- (2) 障害特性に配慮した鑑賞プログラム(他の補助事業により実施)(新規事業)
- ①鑑賞プログラムの実施
- (1) 障害特性に配慮した情報保障(継続・発展事業)
- 地域における活動・交流の場づくり促進事業
- (1) 創作体験プログラムの実施(継続・発展事業)
- ①創作体験プログラムの実施
- ②沖島を活用したワークショップの実施
- (2) 「ばったり床几(しょうぎ)プロジェクト」の実施(新規事業)
- ①地元商店への共働の呼びかけ
- ②ばったり床几の作成・設置
- ③ばったり床几の周遊プログラムの実施
- (3) 会場ボランティアの運営(継続・発展事業)
- ①会場ボランティアの募集
- ②会場ボランティア研修会の実施
- ③会場ボランティア活動の実施
- ④活動報告会の実施(キュレーションサポーター、記者クラブと合同で実施)
- (1) 創作体験プログラムの実施(継続・発展事業)
- 人材育成
- (1) キュレーションサポーター事業の実施(継続・発展事業)
- ①キュレーションサポーターの募集
- ②企画会議の実施
- ③地域資源1会場を活用して成果展を開催
- ④キュレーションサポーターによるギャラリートークの開催
- (1) キュレーションサポーター事業の実施(継続・発展事業)
- 情報発信
- (1) 多様な人々が情報発信の担い手となる記者クラブの結成(継続・発展事業)
- ①記者クラブの参画者募集
- ②編集会議の実施
- ③取材活動の実施
- ④記者クラブ執筆による記事の定期掲載(中核館サイトを活用)
- ⑤ニューズレターの発行
- (2)言語環境の整備(他の補助事業により実施)
- (3)ドキュメントブックの作成・発信(継続・発展事業)
- (1) 多様な人々が情報発信の担い手となる記者クラブの結成(継続・発展事業)