ミュージアムが主導する持続可能な地域・観光モデルの開発
- 実行委員会
- 京都歴史文化施設クラスター実行委員会
- 中核館
- 京都府京都文化博物館
事業目的
上記の課題を打破していくためには、現在散発的に行われている各文化施設(資料館、博物館、美術館等)や地域組織を糾合し、クラスター化する必要があると考える。地域住民とともに、文化資源にひそむストーリーを抽出し、観光資源として磨き上げ、提示していくことが必要である。未だ着目されていない資料(作品)・名所・景観などの文化遺産に光を当てることは、観光資源となりうる遺産群の母集団を飛躍的に増大させる可能性が見込まれる。住民の中に自らの地域に対する愛着心や誇りを芽生えさせ、これらの文化資源を継承・活用する人材育成にもつながろう。地域住民と近隣の文化施設が協働し、あらたな魅力を見つけ、あらゆる人々に発信していくことを目的としたい。
事業概要
上記の目的の完遂に向けて、以下の内容の事業を展開したい。
- 1. 地域催事(地域祭礼など)を協働して運営し、また地域の課題をともに議論し、解決の方策を検討する地域と文化施設の学びの場(まちカフェ)を持つ。
- 2. 地域のコミュニティや大学、専門的な技能集団と協働し、次代を担う人材の育成をはかる。
- 3. 1・2での成果を取りまとめ、ICOM 京都大会を機に国内外を問わずあらゆる人々に発信し、地域のグローバル化の拠点を目指し、ミュージアムが主導する新しい「地域・観光モデル」の開発をめざす
実施項目・実施体系
- 文化資源を活用した地域事業の実践
- (1)地域催事の実践とまちカフェ(研究会)
- ①地域催事・まちカフェ等検討会
- ②まちカフェ(研究会)・リレー講座等の実施
- ③文献・事例調査
- ④地域事業実践のための文化資源発掘
- ⑤催事(神輿祭り、節分餅つき)の実践
- ⑥催事(オルガンコンサート)の実践
- (2)近代建築ウィーク2019(地域の近代建築群の保全・継承・活用ネットワークの取り組み)
- ①近代建築ウィーク検討会
- ②近代建築シンポジウムの実施
- ③近代建築ガイドツアー・スタンプラリーの実施
- (3)地域の文化資源(染織)の保存・活用・継承ネットワークの取り組み
- ①地域文化資源(染織)検討会
- ②京都の装束文化の魅力を再発見プロジェクト
- ③京都の伝統技術を未来へ繋ぐプロジェクト
- (1)地域催事の実践とまちカフェ(研究会)
- 地域と協働した人材育成プログラム
- ①地域と協働した人材育成事業検討会
- ②文化に通じた人材育成事業(小中学生)の開発プログラム
- ③文化に通じた人材育成事業(大学生)の開発プログラム
- ④文化財を未来へつなぐための人材育成事業
- ⑤文化・観光に通じたプロデュース型人材育成事業(大学連携)
- ICOM を見据えた地域グローバル拠点形成事業
- ①ICOM 検討会
- ②多言語対応・情報化による国際発信強化
- ③有効な国際発信・観光モデルを検討するフォーラムの開催
- ④ICOM 京都大会本会議・国際委員会での活動の国際発信
- ⑤ICOM 京都大会でのエクスカーション(フィールドミュージアム化事業)