事業詳細

舞鶴市世界記憶遺産を活用した地域づくり未来づくり事業

実行委員会
舞鶴市世界記憶遺産保存活用推進委員会
中核館
舞鶴引揚記念館

事業目的

「自分たちの生活もままならない時代に引揚者を温かく迎えた」地域の歴史、日本史としての「引揚事業」、そして世界史レベルの「シベリア抑留」など、多面性を持つ“世界の記憶”となった舞鶴引揚記念館収蔵資料「舞鶴への生還 1945-1956シベリア抑留等日本人の本国への引き揚げの記録(570点)」を活用し、「引揚事業」、「シベリア抑留」に関する史実の継承を図るため、地域の多様な団体との連携のもと、全国からの平和学習、教育旅行の誘致などに取り組むとともに全国にある旧引揚港と連携した歴史、地域文化の掘り起こしを行い、地域文化の振興や未来を担う次世代への平和の尊さの継承を目指す。

このような事業を推進していく中で、学生や若い世代の参画を一層促すことにより、「次世代への継承」から「次世代による継承」の全国的なモデル事業へと繋げていく。

また、重点的な取り組みとして、平成31年度に京都で開催されるICOM(国際博物館会議)京都大会のプレ大会として、平成30年度に舞鶴市において「ICOM舞鶴ミーティング2018」を開催した実績を活かし、世界の博物館関係者とのネットワークの構築を図る。

さらに、シベリア抑留(日本人抑留者によるナボイ劇場の建設)の縁が繋がり、舞鶴市が2020年東京オリンピック・パラリンピックにおけるウズベキスタンのホストタウンに決定したことによる文化・スポーツ交流の始まり、平成30年度に開催した中国出身の画家が描いた「中国・葫蘆島港からの引き揚げに関する絵画展」からつながる葫蘆島市や瀋陽市等との国際交流の始まりを好機として捉え、グローバルな視点で国際平和を願う歴史・文化の発信拠点として、アジアを含めた世界への情報発信や海外の博物館関係者、研究者や関連施設との交流、連携強化を目指す。

事業概要

舞鶴引揚記念館が収蔵する世界記憶遺産登録資料を活用し、歴史を共有する国内の都市と協力した巡回展を開催することにより、各地域の歴史文化の掘り起こし及び地域の歴史の継承につなげる。また、グローバルな視点で国際平和を願う歴史文化の交流・発信の拠点として、ICOM(国際博物館会議)京都大会の開催を活かした世界の博物館関係者とのネットワークの構築、ウズベキスタン大使館や日本人抑留資料館等関係者と連携した情報発信、海外資料調査(中国・葫蘆島市・瀋陽市等)、館内展示解説の多言語化による国際発信など、世界に向けた情報発信、海外関係者との交流・連携の強化を図る。

  • ①引揚関係都市等との連携による共同企画展開催事業(1か所)
    • 戦後、引揚港に指定された港において、地域の歴史の継承と発信を行う巡回展の実施
  • ②世界記憶遺産国際ブランドプロモーション事業
    • 共同企画展、特別展等の開催に合わせ、開催地等においてプロモーションを実施
  • ③ICOM(国際博物館会議)京都大会における世界の博物館関係者との情報交換
    • 博物館を取り巻く課題やその対応、地域における博物館の役割などについて情報交換を実施
  • ④国際的な学術交流推進事業
    • ウズベキスタン大使館や日本人抑留資料館(タシケント市)等の関係者と連携した交流、特別展(東京展・大阪展・タシケント展)の開催による情報発信
    • 約11万2千人の日本人が日本へ引き揚げた際の出発港である中国・葫蘆島市や瀋陽市における引揚等に関する現地資料調査の実施
  • ⑤外の研究者や博物館関係者等への情報発信
    • 地域のグローバル拠点としての博物館を目指した館内展示の多言語化(英・中・韓)による国際発信

実施項目・実施体系

  • 国際ブランド推進事業のための各種行事の開催
    • (1)引揚関係都市等との連携による共同企画展の開催
      • ①全国巡回展in仙崎(山口県長門市)
    • (2)世界記憶遺産国際ブランドプロモーション事業
      • ①ブランドプロモーションin仙崎(山口県長門市)
      • ②ブランドプロモーション・ウズベキスタン展in東京
      • ③ブランドプロモーション・ウズベキスタン展in大阪
    • (3)ICOM(国際博物館会議)京都大会における世界の博物館関係者との情報交換事業
      • ①ICOM(国際博物館会議)京都大会を契機とした海外博物館の専門家等との交流
    • (4)国際的な学術交流推進事業
      • ①ウズベキスタン大使館・抑留関連博物館(タシケント市)等関係者と連携した特別展の開催(国内:東京展・大阪展、国外:ウズベキスタン・タシケント展)
      • ②中国・瀋陽市における引揚等に関する現地資料調査の実施
    • (5)海外の研究者や博物館関係者等への情報発信
      • ①館内展示解説の多言語化(英語・中国語・韓国語)

事業実績(PDF)

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