事業詳細

ちくごアートファーム計画2019 ココロに効くアート~美はどこから来るのか

実行委員会
ちくごアートファーム計画実行委員会
中核館
福岡県立美術館

事業目的

本事業の目的は、博物館をはじめとする文化芸術施設の社会的意義、あるいは文化芸術そのものについて、県民の理解を広く促し、社会における文化芸術の「持続可能性」を底上げすることにある。これまで取り組んできた『ちくごアートファーム計画』、『CHIKUGO ART POT』の成果を活かし、サポーター・来館者ともに文化芸術の本質的な力を改めて体験し意識化してもらうことで、その社会的意義の「核心」についての認識を改めて深めてもらい、地域住民とともに文化芸術施設の長期的な「持続可能性」についての底上げを図る。

事業概要

本実行委員会がこれまで取り組んできたCAF・CAPでは住民参加型の現代アート展を通じて文化土壌の形成および外部関係者との連携を図ってきた。本事業ではこれらの成果をふまえ、以下、大きく二つの取り組みを行う。

  • ■展覧会サポーターの募集・育成
    意図:将来の文化芸術事業を担うアートマネジメント人材の育成
    内容:文化芸術事業に将来携わりたいと考えている高大生や、あるいは既に携わっている、今後携わりたい社会人等を対象に展覧会サポーターを募集する。福岡県立美術館にて定期的にミーティングを開き、リアルタイムで動く展覧会企画・実施・運営の現場を体験してもらう。アーティストや学芸員によるレクチャー等を経て、サポーターのアイディアも反映させつつ来館者に向けてのプログラムを作成し、会期中実際に取り組む。来館者プログラムの例としては、解説執筆・ワークシート作成・ギャラリートーク実施・SNS等での情報発信等が考えられるが、サポーターの希望や得意分野等をふまえつつ決めていく。
  • ■サポーターとの協働による美術展『ココロに効くアート~美はどこから来るのか』の実施
    意図:文化芸術事業の将来を支える鑑賞者の育成
    内容:上記サポーターたちの活動を反映させながら九州芸文館において美術展を開催する。これまで本実行委員会が取り組んできた展覧会事業では、現代アートにあまり馴染みのない地域住民に向けて「親しみやすさ」を優先し、住民参加型展示、トークやワークショップの関連イベント、サテライト会場設置など、成果が目に見えやすい事業を主としてきたが、今回は主として芸術表現の内面性・精神性に着目し、来館者を静かで深い芸術体験へと誘うことに注力する。その際、上記の展覧会サポーターと協働で制作する来館者プログラムを活用する。

以上、二つの取り組みにより、サポーター・来館者ともに文化芸術の本質的な力を改めて体験し意識化してもらうことで、その社会的意義の「核心」についての認識を改めて深めてもらい、地域住民とともに文化芸術施設の長期的な「持続可能性」についての底上げを図りたい。

実施項目・実施体系

  • (1)地域文化の発信の核となる美術館・歴史博物館
    • 美術館・歴史博物館の情報発信、相互連携
    • 地域に存する文化財を活用した地域共働の創造活動や地域の魅力の発掘・発信
  • (2)あらゆる者が参加できるプログラム及び学校教育や地域の文化施設等との連携によるアウトリーチ活動
    • 大学等と連携した国内外で活躍する文化人材育成プログラムの開発
    • 社会人ほか多様な対象者のための学習講座の実施
  • (3)新たな機能を創造する美術館・歴史博物館
    • 観光・まちづくり・国際交流・福祉・教育・産業等他分野との連携・融合による活動

事業実績(PDF)

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