国語施策・日本語教育

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7 ローマ字教育の問題

国語教育におけるローマ字の取扱について

  1.  小学校の国語科のなかで,漢字・かなのほかにローマ字による国語の読み書きを必須とすること。なお,これはさしあたり第3学年以上の児童に授けるのを適当とする。
  2.  つづり方および分ち書きの方式は教育課程においては,単一なものであるべきである。
  3.  大学の一般課程においては,ローマ字についての知識を,教員養成の課程においては,さらにローマ字の学習指導法を授けるように処置すること。なお,現在,ローマ字の学習指導を担当している教員の再教育についても適当な方法を講ずること。
  4.  国語科以外の教科においても,その教科書のなかに,ローマ字を用いたものの検定を行うこと。
  5.  中学校におけるローマ字の学習は,当分の間,現行の取扱によって実施するものとする。なお,高等学校以上においても,ローマ字を使う機会を与えることが望ましい。
 (以上についての少数意見)
  1.  1について 
    (1) 小学校の正規の教育課程のなかへローマ字を入れる必要はない。
    (2) 授業開始の学年は現行のとおり,第4学年あるいはそれ以後とすること。
  2.  2について
    「2」のあとへ,「ただし,単一な方式の決定をみるまでは,従来のとおり3式を認めることとする。」をつけ加えること。
  3.  ローマ字教育の必要性について
    前半,すなわち,「国語の表記をやさしくして…………必要である。また,」を省き後半だけとすること。

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