国語施策・日本語教育

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高瀬文部大臣あいさつ

 本日,国語審議会総会が開かれるにあたって,一言ごあいさつ申し上げます。
 このたび,国語審議会が改組されて,その組織・運営が民主的になり,その機能が強力になりましたことは,まことに喜びにたえないところであります。
 わが国の民主化,特に文化国家建設の根本的課題として,国語国字問題の解決が重要であることは,いまさら申し上げるまでもありませんが,またこの仕事が並々ならぬ困難を伴っていることも,いうをまたないところであります。
 過去における国語審議会がこの重大にしてしかも困難な仕事の大きな推進力として終止活動されましたことは,敬服のほかないのであります。
 このたびの改組にあたり,各方面からの推薦に基いて,委員をお願いいたしました皆様がたにおかれましても,この問題の重要性をじゅうぶんに認識されまして,審議立案に格別の御尽力をお願いするしだいであります。
 国語審議会の権威ある成案が,政府の施策として取り上げられ,漸次各方面に普及徹底してまいりますれば,国語の純化・発達の上に大きな寄与をなすばかりでなく,将来,教育の負担を軽くし,社会生活の能率を高め,ひいてはわが国の文化水準を一段と向上させることになると信ずるのであります。
 最後に,本日は御多用のなかを,皆様がた多数御出席くださいましたことに対して,厚く感謝の意を表するしだいであります。

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