HOME > 国語施策・日本語教育 > 国語施策情報 > 第1期国語審議会 > 第2回総会 > 議事
議事 運営について
各委員の意見(要約)
- 改組の要点,ならびに今後の運営方法についてじゅうぶん説明すること。(時枝)
- なにをすべきか,いかになすべきかについてよく話し合うこと。(石黒)
- 国語審議会の今までの改革は,はなはだおもしろくない。ことにその実行に際し,強制的な言辞をろうしているのは,きわめて不愉快。改革は急いでやる必要はなし。慎重にすること。(野村)
- 審議決定の必要があると認められる問題の所在をまず明らかにすること。(中島)
- 会議の開始時間を厳守すること。(颯田)
- いかなる反対論にも感情的にならず,会議の気分が常に和気あいあいたるようコントロールせられること。(颯田)
- 会議は午前中を希望する。(前田)
- 研究所との関係は,具体的な審議によっておのずから円滑に解決すること。(佐野)
- 特別委員会の審議経過は,なるべく総会にたびたび中間報告すること。(佐野)
- 議決は実行に移す前に公表して世論に問うがよい。それができなかった場合は,世論の動きによって審議しなおすこと。改革についての理論的,実践的根拠のある反対論は無視すべきではない。(服部四)
時 枝
(1)さきほどの会長の説明でよくわかった。
石 黒
(2)特に説明することもないと思う。
土岐会長
(3)については,副会長の発言を中心にだいたい御意見が出たように思う。
中 島
(4)現代の国語問題のなかで,どういうことがまずいちばん重要かをはっきりさせ,問題をあまり極限しないように願いたい。
颯 田
(5)(6)はがき回答がこんなことになるとは思わなかった。それならばそうとあらかじめ断ってほしい。
時 枝
背中合わせで顔を見合わせないで議論すると,ついことばが激しくなる。広い会場にしてほしい。
原課長
今のところ会場のつごうがつかない。学校を借りることも考えている。
前 田
(7)個人的希望である。
佐 野
(8)研究所と審議会との関係は具体的な問題が出たときに決めるとして,抽象論はやめたい。当用漢字が名まえや新聞に取り上げられたのは痛快である。改革は行きすぎぐらいでなければならない。(9)は読んで字のごとし。
土岐会長
(10)慎重にするための御意見である。