HOME > 国語施策・日本語教育 > 国語施策情報 > 第1期国語審議会 > 第5回総会 > 議事
議事 3 国語問題の歴史的展望
倉 石
9ページ,「最初の……意見は……始まる」の「最初」をとる。
田 口
10ページ,ローマ字会のところ,明治18年に二つに分れたと思うが。
土岐会長
よく調べてみる。
金田一
単純化してあるから,特に書き入れなくてもいい。
石 黒
10ページ,能力調査のところ,「社会生活上必要とされる読み書き能力」としてもらいたい。なお完全なもの6.2%とあるが,厳密には,4.4%である。
土岐会長
この1節は8ページへ移す。石黒委員から,修正文を出していただきたい。
滝 口
わかりやすくだけでなく,だれが調査したかなど,趣旨をはっきり書いてもらいたい。
松 坂
能率のところはわたくしが資料を出してよいか。11ページの「同調」は「協力」としたほうがいい。
倉 石
11ページ,「両案」を「以上の二つを修正して作った案」とし,「賛否こもごも」の次に「起る」を入れる。「政府の採択するところとなり」は「……に採択され」とする。
服部(静)
10ページ,「政府においては」は「政府は」でよろしい。
田 口
12ページ,国語の「標準語化」ということは,全国同じことばを使えばいいという考えか。国語は生きもので,変化するから,固定したことばに合わせていくことは矛盾である。
石 黒
「いわゆる標準語の普及は」ではどうか。
松 坂
「いわゆる標準語は」だけでよい。
颯 田
「いわゆる」と「ほんとう」と二つの標準語があるように聞こえる。
時 枝
田口委員の発言は国語の統一の問題であると思う。
土岐会長
「国語の統一」という語は難点がないか。
中 島
「標準化と統一」ではどうか。
松 坂
原案のままでいい。
田 口
話しことばのところに,「正確な発音と美しい発音」のことを入れてもらいたい。
土岐会長
文案を出していただきたい。
倉 石
12〜13ページ,「一環としてみるとき,……放送等にわたって,調査研究がまだゆき届いていない」と訂正する。