国語施策・日本語教育

HOME > 国語施策・日本語教育 > 国語施策情報 > 第1期国語審議会 > 第13回総会 > 議事

議事 ローマ字つづり方部会/ローマ字分ち書き部会

ローマ字―つづり方部会(安藤部会長)

安 藤

 決めたことでも留保,あるいは次の第2読会に譲るという条件つきのものが多い。部会の1委員の意見をこの席で述べると,他の委員からも意見を述べることとなるかもしれないので,さしひかえることにしたい。細かいところも説明しなければいけないが,事情が許さないのでこういう形にまとめたのである。

服部(静)

 da 行を da di du de do と書くとあるが,新かなづかいとの関係はどうなるのか。

松 浦

 部会では新かなづかいと合わせるという議論はなかった。

服部(静)

 国語審議会では,一応新かなづかいを認めているので,そこにいきちがいが出てきては困るのではないか。

土岐会長

 部会を傍聴して了解していたことを申し上げる。新かなづかいでもヂ・ヅがあるので,それも書けるようにとの意味ではなかったろうか。

服 部

 了解した。

時 枝

 (6)のダ行は da di du de do と書くという条件を除いて,各項とも少数意見の留保つきで決定したとあるが,そうすると(6)は決定的になってしまう。

大 塚

 時枝委員の言われるようなことをこの場合問題にしはじめるときりがない。この解釈はどうされてもいい。

時 枝

 このまま発表すると,やはり(6)が決定されてしまったようになるので,説明に困るのではないか。

金田一

 日本語のダ行は,と断ってあればいいのではないか。音のことではないから。

土岐会長

 総会は部会の第1読会におけるこういう報告を受けたという意味でいいのではないか。

大 塚

 このために新かなづかいの理想と違ってしまうというおそれについて話があったが,部会としては新かなづかいを考えず,ただダ行についてはこのように書くとしたのである。実行の場合に新かなづかいと矛盾しないで使える。

石 黒

 では今までの話を次のつづり方部会に考えていただくことにしてはどうか。

(一同了承)




ローマ字―分ち書き部会(大塚部会長)

土岐会長

 分ち書き部会についてお願いする。

大 塚

 一言だけ弁解をしたい。部会開催数の少ないのは,不勉強のためではなく,つづり方部会のメンバーと重複した委員があり,つづり方部会のほうに日取りを譲ったためである,この点を了承願いたい。

土岐会長

 以上部会報告と質問は一応終わることにして次の問題に移る。さきほどの石黒委員のお話のように部会の報告を総会でどう扱うかということと,敬語部会の「これからの敬語」をローマ字教育部会の場合と同じに扱っていかどうかについて意見を伺いたい。

トップページへ

ページトップへ