国語施策・日本語教育

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議事 「これからの敬語」について

土岐会長

 敬語の問題の審議にはいる。まず部会長の説明をお願いする。

金田一

 この前の総会で「これからの敬語」の草案を提出したが,不完全なところ,足りないところもあったので,それらを修補し,ふたたび報告したわけである。よろしく審議を願いたい。

土岐会長

 御承知のように,この敬語の問題はすでに新聞に取り上げられた。こういうものが出るとかなり世間からきびしい批判を受けるものだが,今度の場合ははなはだ好意的に迎えられた観がある。この席でみなさんの意見がまとまれば,これを大臣に建議し適当な形で世間に発表したい。それについて御意見を伺いたい。

時 枝

 この場合,建議するということはどういうことか。

土岐会長

 国語審議会でこうまとまった。これは適当なものと思うから文部大臣に建議する。大臣のほうで適当な処置をとってもらいたいという程度のことだ。

時 枝

 ほかの部会で決まったことも同じことではないか。

土岐会長

 国語審議会の建議はそういうものである。御異存がなければ,そのようにとりはからわせてもらう。

吉 川

 現在の段階ではこれは適当なものだと思う。 (賛成多数)

土岐会長

 ではこれを文部大臣への建議とする。(会長,建議案朗読)

(2か所字句の修正を行い,全員賛成)

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