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1 かなの教え方の問題 かなの教え方について(審議)

 第24回総会(昭和30.3.2)で,次に掲げる中央教育審議会会長から文部大臣への答申によって文部大臣から国語審議会に付議された「かなの教え方について」の問題を審議することになった。


昭和29年12月20日

  文部大臣 安藤正純殿

中央教育審議会会長 亀山直人

かなの教え方について(答申)


 本審議会は,かなの教え方について,総会において慎重に審議した結果,次の結論に到達しましたので答申いたします。


 小学校児童に,ひらがなから教えることについては,現場の教育者および学者,一般社会人の間にも,相当異論のあるところであるから,文部省は,国語審議会ならびに教育課程審議会に付議して,その取扱を慎重に研究せられたい。


昭和30年2月4日

  国語審議会会長 土岐善麿殿

文部大臣 安藤正純

かなの教え方について


 さる昭和29年12月20日,中央教育審議会会長から別紙のとおり「かなの教え方についての答申」がありました。つきましては,この問題について,貴審議会におかれましてよろしく御審議くださいますようお願いいたします。


 引き続いて,第25回総会(昭和30.3.16)・第26回総会(昭和30.4.25)・第27回総会(昭和30.6.9)で,この問題を審議した。
 この問題は,審議の方針・方法に種々の観点があり,大きくいって純然たる国語政策の立場に立つにしても,国語教育の立場に立つにしても,またいろいろの角度があり,なお,それぞれの観点・範囲においても,根本的に論ずるか,技術論として論ずるか,さらに,当面の問題として処理するか,遠く将来の国語政策・国語教育の問題として審議するかで,複雑困難な問題点をもっているので,以上4回の総会で慎重に審議し,第27回総会でその結論を得て,これを起草することとなり,会長指名の有光,石井,遠藤,照井,時枝,中島,野間,波多野,松坂,吉田の10委員に,土岐会長・金田一副会長を加えた小委員会で取りまとめることとなった。その成案を第28回総会(昭和30.7.12)で審議可決し,同日付で文部大臣あて報告した。

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