国語施策・日本語教育

HOME > 国語施策・日本語教育 > 国語施策情報 > 第3期国語審議会 > 4 話しことばの問題 第2部会審議経過報告

4 話しことばの問題

第2部会審議経過報告

  1.  放送・演劇・映画などにおける話しことばの実情の審議と,学校教育における話合いの実際についての審議とを行い,また,外国人の日本語習得の方法について検討を行った。
  2.  その過程において,われわれは次のような実情を知り,問題の所在を明らかにすることができた。
(1) 学校教育における話しことばの教育は放送および録音によって進歩している一面もあるが,他の一面においては,一進一退の状態であるか,後退が見られたこと。
(2) 一般的には,今日なお,書きことばの偏重あるいは優先の空気があり,それが学校教育に反映しがちであること。
(3) 話しことばの教育について,科学的な指導・研究が普及していないため教育の現場において自信を持つことができないこと。
(4) 日本語の標準的表現(発音・発声などを含む。)については,その具体化をはかるべきであり,標準語辞典の編集普及が要望される。
  1.  問題は以上につきているわけではないが,まず,話しことば教育の振興を推進しなければならないことを痛感した。

トップページへ

ページトップへ