国語施策・日本語教育

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議事 従来の審議事業概略説明

白石課長

 国語審議会の報告書をお読みくだされば,おわかりになると思うが,漢字部会・表記部会・標準語部会・法律公用文部会・固有名詞部会・術語部会の六つの部会を設け,また,ローマ字調査分科審議会は,はじめは部会を設けず,全員でつづり方についての審議を行い,のちに,わかち書き部会と教育部会の二つを設けて,それぞれ審議をすすめてきた。総会は6回開かれた。第17回総会は,昭和27年12月18日に開かれ,学術用語分科審議会から依頼された「学術用語の表記について」に対する回答案を可決し,同日付で回答,文部大臣に報告した。第18回総会は,昭和28年3月12日に開かれ,「ローマ字のつづり方の単一化について」を建議し,同28年8月31日付,関係方面あての通達によって,昭和30年度から義務教育において実施されることになっている。第19回総会は,昭和28年10月8日に開かれ,「町村の合併によって新しくつけられる地名の書き表わし方について」を建議した。これは,地方自治庁の所管であるので,今後新しくつけられる地名には,やさしい文字を使うよう,地方自治庁から関係方面へそれぞれ手続がとられた。第20回総会は,昭和29年3月15日,「法令用語改正例」を可決,同日付で内閣総理大臣に「法令用語改善について」として建議し,文部大臣に報告した。目下,内閣法制局等で実施について手続中である。その他外来語の表記,標準語の諸問題について,また,ローマ字文のわかち書き,およびローマ字教育についても審議されたが,これらは建議の段階にまで至っていない。

土岐会長

 質問はないか。詳しくは刊行の報告書を読んでいただきたい。
 次に,第3期の国語審議会の審議方針について自由にお話し願いたい。

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