国語施策・日本語教育

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議事 資料について

土岐会長

 〔資料19〕まではお手もとにお送りした。本日は,〔資料20〜28〕を配付した。これは,決議の形,新聞その他に出たものを,審議の参考資料としてできるだけ集めたものである。
 3月2日・16日の2回の総会からきょうまでの間に中央教育審議会の答申に対する世論も相当現れてきたが,どこにまとまるかまだ判定はできない。
 また,国語研究所から提出された資料もお配りしたが,これは,こんどの問題を考えるうえに,直接ではないが,有力な資料となる。この7ページから12ページまでが,われわれの審議の資料となる。
 すでにお送りした国語審議会総会議事録(24・25回)について,訂正箇所があれば,お知らせいただきたい。本印刷するときに直して出す。
 きょうは,この問題について3回目の総会であるが,今までの皆さんの御発言が,どんな形で現れているかを整理し,分類してみた。これは,正式に基礎となるものではなく,ただ心覚えのために,今までに出た意見を整理分類したものである。(別紙参照)これと,資料との関係を申し上げる。その前に,〔資料23〕「カナ論争に新資料」について,西尾国語研究所長から説明を伺う。

西尾所長

 4月9日の朝日新聞の社会欄に,「やさしいのはひらがな」国語研究所の調査―として報道されたものは,内容と見出しとが一致せず,はっきりした結論が出ているように扱われたので各方面から注意をいただいた。そこで,さっそく朝日新聞社へ連絡し,また,「論壇」に寄書して,あれはかなの難易の比較調査をしたものでなく,今の教育条件の中で,1年でひらがな,2年でかたかなの成果の集計調査をしたものであることを述べた。報道の記事は見出しが事実と違っているので,誤解を招いた。以上御了承いただきたい。

土岐会長

 〔資料1〜28〕が,別紙とどのようなつながりを持つかを申し上げておく。
 〔別紙〕と〔資料1〜28〕,およびこれまでに出た意見とのつながり。

 1. 審議の方針
(1) 国語政策的に
 (ア)(イ)(ウ)(エ)―前2回の会議で出た意見を総合して。
 (イ)―(資料2)
(2) 国語教育的に―(資料16.23)
 (ア)現状論―(資料1.21)
 (イ)かたかなから先に学習する論―(中教審答申)
 (ウ)正書法論―(資料13.24)
 (エ)いずれかをもっぱら学習する論―(資料15)
 2. 国語政策に関する論(資料10)
(4) ひらがなの優位性を認める論―(資料25)
(6) 正書法論―(資料13.24)
 3. 国語教育に関する論(資料7.8.9.18.22)
(1) 根本論
 (ア)現状論―(資料11.26.27.28)
 (イ)かたかなから先に学習する論―(資料5.6.17.18)
 (エ)a)ひらがなのみを学習する論―(資料15)
(2) 技術論―(資料19)
 (ア)現状論―(資料4.12)
 (イ)かたかなから先に学習する論―(資料14)

 漏れたものもあるかもしれないが,以上がだいたい今までの資料を分類してあてはめたものである。これからの審議の方針について,これらをもとにしてお考えいただきたい。

波多野

 (別紙)の(2)技術論の(イ)は「かたかなの学習を強化する論」ではないか。
 (注 プリントに「先習」とあり,「学習」のミスプリントにつき訂正。)

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