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議事 松村文部大臣あいさつ
土岐会長
文部大臣が見えたので,あいさつをしていただく。
松村文部大臣あいさつ
第26回国語審議会総会が開かれるにあたり,一言ごあいさつを申し上げます。
わたくし,今度文教の重責につくことになりました。非常な責任を感じております。どうか御支援をお願いいたします。
国語・国字の問題は,わが国の現在ならびに将来の進展に重大な関係があり,しかも,教育だけではなく,直接に社会の日常生活につながっていますので,その解決には格別の困難が伴っておりますことは,いまさら申し上げるまでもありません。国語審議会が,この重要にして困難な仕事の推進力となって活動し,幾多の業績をあげ,わが国の文化の向上に貢献してきましたことは,まことに喜びに堪えないところであります。
承れば,現在は,漢字・かなづかいの問題,話しことばの問題,ならびにローマ字教育の問題を部会や分科会で御審議中であり,また,かなの教え方の問題について審議をお願いしてありますが,いずれも国字問題・国語教育の根本に触れる重大なものでありますから,なにとぞじゅうぶんに御審議くださるようお願いいたします。
実は,きょうはじゅうぶん御審議や御意見を拝聴したいと思いますが,国会で施政方針の演説があり,3時から参議院の本会議があるので,ここに列席していることができません。はなはだ失礼ですがどうぞお許し願います。