国語施策・日本語教育

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庶務報告

土岐会長

 ただいまから,第29回総会を開催します。はじめに庶務報告がある。

庶務報告(白石課長)

 さる9月6日局長の交代があり,内藤調査局長は社会教育局長に転じ,調査局長として福田局長が就任した。本日は新局長がごあいさつ申し上げるはずのところ,急に大阪へ出張したので,委員の皆さんへよろしく申された。また,会長には局長から電話で連絡があった。
 次に,当方で調査している教育漢字の学年配当について御報告する。
文部省では,当用漢字別表(いわゆる教育漢字)881字の学年別配当を決定する予定である。昭和23年に政府は国語審議会から答申のあった当用漢字別表の実施について内閣告示・内閣訓令を出したのであるが,その後小学校ではこの訓令の線に沿って,漢字の指導を実施している。ところが,881字の教育漢字が決まったといっても,教科書によって1字1字の出てくる順序がまちまちなので,教育上いろいろ問題となっている。それで,文部省では,昭和27年から漢字の学年配当について調査を始め,3か年間に延べ27校の実験学校を設け,学級数にして119学級,約5400人の児童を対象に実験指導を行い,このほどようやく881字の学年配当の基準について一応の成案を得た。この案の決定・実施については,方法などにおいてもさらに研究し,教育課程の問題であるので,教育課程審議会等の意見なども伺ったうえで処置することになっている。そのため,発表の時期はなおあとになることと思う。しかし,これは,国語審議会で決められた当用漢字別表の処置であるので,決定前ではあるが,御報告申し上げた。

土岐会長

 今の報告について質問があればどうぞ。

時 枝

 これは検定基準にからむのであるか。

白石課長

 どういう形ではいるかわからないが,関係する。

土岐会長

 これは,国語審議会として内容を認めるか否かということではなく,こういうものができるので,教育課程審議会で扱ってもらうということを,国語審議会に報告があったと理解してもらいたい。

松 坂

 7月の総会で決まった「かなの教え方について」は,その後どうなったか当局にお聞きしたい。

白石課長

 関係の局課に連絡し,中央教育審議会にも連絡した。これは,教育課程とのからみあい,また時間数とも関係があるので,それらをひっくるめて研究したいということである。教育課程審議会は,委員の任期が7月に切れていて,新しい委員がまだ決まっていない。また,教材等調査研究会小学校国語科委員会もまだ発足していないので,そのほうの係では具体的にはまだ検討していないというのが現状である。

松 坂

 しかるべく,督促方をお願いする。

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