国語施策・日本語教育

HOME > 国語施策・日本語教育 > 国語施策情報 > 第3期国語審議会 > 第32回総会 > 田中文部事務次官あいさつ/庶務報告

田中文部事務次官あいさつ/庶務報告

土岐会長

 ただいまから開会します。きょうは第3期の国語審議会の最終の総会になることと思う。資料についてお話合いをいただき,まとまるものはまとめたうえで任期を終りたいと思う。
 初めに,田中文部事務次官のごあいさつ,および事務当局からの庶務報告がある。

田中文部事務次官あいさつ

 大臣が出席してごあいさつ申し上げる予定でございましたが,出張不在のため失礼いたします。本日は御多忙のところ御出席いただきまことにありがたくお礼を申し上げます。
 まもなく委員の任期がくるようですが,任期中は公私ともにお忙しいところ,国語問題解決のために御尽力くださいましたことを特に厚くお礼申し上げます。
 なお,国語政策についてはむずかしい問題が残っていますので,相変らずご協力,ごべんたつくださるようお願い申し上げます。簡単に一言だけごあいさつ申し上げます。ありがとうございました。

庶務報告(白石国語課長)

  1.  さる,3月22日付で学術用語分科審議会会長から国語審議会会長あて学術用語集(植物学)について検討を依頼してきたので,会長と相談のうえ,これまでどおり国語課で審査し,3月27日付会長名で回答した。このことは,さきに書面で各委員に御連絡した。
  2.  4月30日付で学術奨励審議会学術用語分科審議会会長から国語審議会会長あて「工業標準用語について」の依頼があった。これは,工業技術院標準部長から,大学学術局長あて,工業標準用語調査会によって選定されている工業標準用語を学術用語の体系のうちに取り入れて定めることが望ましいから,学術用語に加えることについて学術用語分科審議会に付議してほしいという申し入れがあり,それによって学術用語分科審議会で検討したところ,「これは学術用語として全面的に取り扱うことは適当でなく,むしろ社会生活と関連が深いから国語政策の見地から国語審議会に審議願うのが適当である。」というので申し越しがあった。これについては,工業技術院のほうからはまだ何も連絡がないので,このことについて審議を願うところまではいっていないが,報告申し上げておく。
  3.  5月7日付で教育課程審議会会長から文部大臣に次の二つの答申があった。
(1)「かなの教え方について」(答申)
 ひらがなをかたかなより先に教えるという現行の方針は,改訂する必要は認められない。
 ただし,かたかなの学習については,さらに徹底を期することが望ましい。
という趣旨である。
(2)「教育漢字の学年配当について」(答申)
 小学校において教育漢字(当用漢字別表)を学年別に配当する方針をとることは適当である。
 ただし,この学年配当は,なお研究を要するものであり,国語科をはじめとして全教科を学習指導上ならびに教科書編集上に影響するところが大きいから,ある程度の幅を持たせるなど,その取扱は慎重を要する。

という趣旨である。
 なお,以上についての具体的な取扱方法については,初等中等教育局で検討中である。

トップページへ

ページトップへ