国語施策・日本語教育

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2 送りがなの問題

<<正書法部会>>

〔部会長〕

原 富男

〔部会委員〕

岩下富蔵  岩永信吉  上野陽一
遠藤嘉基  楓井金之助 高津春繁  佐伯梅友  坂田二郎  塩田良平  高橋健二  成瀬正勝  野島秀義  服部静夫  久松潜一  藤井継男  藤江忠二郎 舟橋聖一  前田賢次  前田雄二  松坂忠則  丸野不二男  山田吉弥  吉田精一  若原三雄

〔部会開催〕

第1回(昭和32. 2.19)〜 第26回(昭和33.10.23)
 別に小委員会1回(昭和33.10.30)

〔提出資料〕

正 1 国語問題項目一覧 【国語課】
正 2 送りがな法系統図 【国語課】
正 3 送りがなの問題点 【国語課】
正 4 文部省著作中等国語・公用文・文部省刊行物表記の基準
   送りがな対照表 【国語課】
正 5 送仮名法(国語調査委員会)(写)
正 6 (1)送りがな法事項分類I(動詞)【国語課】
   (2)送りがな法事項分類II(形容詞・形容動詞)【国語課】
   (3)送りがな法事項分類III(名詞・代名詞・副詞・接続詞)【国語課】
正 7 自動・他動の対応のある動詞 その他【国語課】
正 8 複合動詞(前の動詞が2音以上のもの)【国語課】
正 9 本来の名詞 【国語課】
正10 動詞から転成した名詞 【国語課】
正11 名詞と動詞とが結合した複合名詞 その他【国語課】
正12 動詞と名詞とが結合した複合名詞 【国語課】
正13 動詞と動詞とが結合した複合名詞 その他 【国語課】
正14 送りがな法の問題点の整理
    ――〔正6〕送りがな法事項分類を要約したもの――【国語課】
正15 第1次審議の結果
    ――〔正14〕送りがな法の問題点の整理について――【国語課】
正16 〔正9〕〜〔正13〕の審議の結果を整理したもの 【国語課】
正17 動詞―難読・誤読を避けるために語幹の一部を送るものと思って多く送るもの【国語課】
正18 動詞―他の動詞の活用形(またはこれに準ずるもの)を含むもの【国語課】
正19 一つの漢字に2字のかなを送る名詞【国語課】
正20 名詞の送りがなの例外(第1読会決定)
正21 名詞の送りがな法の整理案【国語課】
正22 第2次審議の整理【国語課】
正23 「送りがなのつけ方」のまえがき・通則(案)
正24 用例集の見本
正25 「送りがなのつけ方」について(建議案)  
正26 「送りがなのつけ方」の通則(案)
正27 「送りがなのつけ方」のまえがき(案)
正28 「送りがなのつけ方」用例集のまえがき(案)―付見本
正29 「送りがなのつけ方」(案)
正30 「送りがなのつけ方」用例集(案)
正31 「送りがなのつけ方」について(建議案)

番外
1 送り仮名法資料集【国立国語研究所編】
2 送りがなの調査【国立国語研究所編】
3 新聞用語懇談会送りがな案【日本新聞協会】

 第35回総会(昭和32.1.21)において設置された正書法部会は,まず国語問題に対する態度について討議し,ついて審議する事項として,送りがなの問題,当用漢字補正案の問題,現代かなづかいの適用の問題,当用漢字音訓表の適用の問題,当用漢字の部首整理の問題,固有名詞の問題など,いろいろな問題が出たが,けっきょく送りがなが各方面でさまざまに行なわれている現状にかんがみ,これを正書法の立場から整理する必要があるとして,送りがなの問題を取り上げて審議することに決まった。
 審議の具体的な方法としては,明治以来の主要な送りがな法の条項を整理し,これの検討と平行して,日常使われる語で送りがなの関係のあるものをできるだけ広く集め,その一語一語について送りがなを決めていった。この際,固有名詞についてはふれないことにしたが,専門用語などで日常普通に使われるものは取り上げた。
 審議の結果をまとめて,「送りがなのつけ方」(案)に参考資料として「『送りがなのつけ方』用例集」を添えて,第37回総会(昭和33.11.18)に提出した。総会は,これを議決し,同日付けで文部大臣あて「『送りがなのつけ方』について」を建議した。

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