国語施策・日本語教育

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3 話しことばの問題

地方における話しことばについて

〔A表〕

あらたまってものを言う場合にも出る方言について 地  域 年  齢 教育程度 その他
 あらたまった場において標準的なことばで話そうとする場合にも,なお出る方言的な音韻,語法にどのようなものがありますか。
 また,単語についても,語法などに関係して特に問題と思われるものがあったら,なるべく具体的に書いてください。
左のような現象はどんな地域に見られますか。分けることができたら,都道府県内全域か,部分的かの別について,なるべく具体的に書いてください。 年齢とはどういう関係がありますか。分けることができたら
 老年〜だいたい50才以上
 中年〜だいたい30才以上
 青少年〜30才未満の別について書いてください。さらに特に高校生以下に特色はないでしょうか。
 教育程度や中心都市・中小都市・農山漁村のちがいなどによる著しい現象があったら付記してください。
 教育程度は,旧制専門・旧制新制大学を大学卒,旧制中学新制高校を高校卒,義務教育を小中卒で表わしてください。

〔B表〕

  1. (a)調査用紙Aにあげられたような方言的要素を改める必要があるとお考えになりますか。必要がないとお考えになりますか。
    (b)そのうち,特に改める必要があるものがあったら,あげてください。それについての理由もお書きそえください。
    (c)なお,方言と認められているもので標準語の中に採り入れたらよいと思うものがありますか。あったら書いてください。
  2.  アクセント・イントネーション等についてどうお考えになりますか。一般的に,また都道府県内の事情から考えて,どうお考えになりますか。
  3.  標準語の指導をする場合において,成果のあがった事実や方法があったら,具体的にお聞かせください。
    アンケートの発送先は次のとおりである。
    (1)都道府県教育委員会
    (2)県庁所在地の市教育委員会
    (3)日本放送協会
    (4)民間放送局
    (5)国立国語研究所地方調査員
    (6)国立大学教官
    (7)小・中・高校の教官
    (8)その他

回答を得た数は次のとおりである。


〔1〕方面別

発送先 発送数 回答数
各県教育委員会
各市教育委員会
日本放送協会
民間放送局
国立国語研究所地方研究員
国立大学教官
小・中・高校の教官
沖縄
46
45
47
41
46
34
60
1
31
25
12
17
35
25
29
0
320 174

〔2〕各県別

発送先 発送数 回答数 発送先 発送数 回答数 発送先 発送数 回答数
北海道
青 森
岩 手
宮 城
秋 田
山 形
福 島
茨 城
栃 木
群 馬
埼 玉
千 葉
香 川
愛 媛
高 知
福 岡
10
10
7
9
9
9
7
5
5
5
6
9
8
7
5
8
4
7
4
5
4
6
3
5
2
2
3
5
3
4
4
4
東 京
神奈川
新 潟
富 山
石 川
福 井
山 梨
長 野
岐 阜
静 岡
愛 知
三 重
佐 賀
長 崎
熊 本
大 分
8
5
9
7
4
5
5
8
7
6
7
6
5
5
6
10
2
4
4
6
3
1
2
4
4
3
5
4
3
0
4
6
滋 賀
京 都
大 阪
兵 庫
奈 良
和歌山
鳥 取
島 根
岡 山
広 島
山 口
徳 島
宮 崎
鹿児島
沖 縄
5
9
9
8
8
4
6
6
7
8
6
7
6
8
1
320
2
5
4
3
3
2
3
4
5
5
3
5
4
6
0
174

 このアンケートに対する回答の結果にもとづいて,話しことば部会長から総会に次のような報告と資料が提出された。

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