国語施策・日本語教育

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議事 第2部会の報告/ローマ字調査分科審議会報告

土岐会長

 特に質問やご意見がなければ,続いて第2部会の報告に移りたい。

池田第2部会長

 前の総会以後,部会を6回開いた。第2部会として,ことばのゆれを題目に取り上げたことは,前回報告したとおりである。新聞や放送などに現われた「二つの言い方・書き方」のある語について,その一つの形に決められるかどうかなどについて検討した。資料の関係で,「二つの書き方」のほうから始めた。資料は「学術用語辞典」や新聞協会,NHKの用語集などから選んだ語である。その結果,「二つの書き方」のあるものについては,だいたい一方に整理する基準・法則のようなものが出てきたように思われる。そこで今度は,「二つの言い方」のあるものについて審議を続けるが,任期中にどのようなまとまりをみせるかは,今後の問題である。

土岐会長

 では,ローマ字調査分科審議会の報告をしていただく。

有光分科会長

 今期のローマ字調査分科審議会は,第40回総会で報告したとおり,わかち書きの問題を取り上げ,ローマ字文のわかち書きのしかたについて検討した。今までに12回の審議を重ねている。前回の報告と重複するところもあるが,第1回から第3回までは問題のありかをさぐり,ついで審議方針についての態度を決めるために討論を行なった。その結果,昭和22年に文部省が発表した「ローマ字文の書き方」を基礎的な資料とすることにした。審議を進めた結果,わかち書きのうえで特に問題になるのは,助詞・助動詞・複合語のわかち書きにあることが確認された。ところで,第4回分科会で,以上のうち,まず助詞のわかち書きから手をつけることに決め,いろいろの助詞とその用例を集めて検討したところ,わかち書きについては,大きくいって二つの考え方・立場のあることが明らかになった。一つは,なるべく簡単な原則で貫こう。語の形を重く見て,できるだけいつも同じ単位で書こうというものであり,もう一つは,文の中における語のはたらきを重く見て,意味に応じて一続きに書くか,分けて書くかを決めて書き分けていこうという立場である。9月以降は,これについて具体的に検討してゆきたいと思っている。これらについて,総会としての意見を承りたい。

土岐会長

 局長が出席されたので,あいさつがある。

田中局長

 調査局長の田中です。どうぞよろしくお願いします。

土岐会長

 では,第1部会の報告について,質問か意見かあればどうぞ。(発言なし。)なければ,第2部会の報告について。(発言なし。)では,ローマ字調査分科審議会の報告について。(発言なし。)特になければ,全体をひっくるめて意見を出してほしい。なければ,以上の報告は,総会において,そのままお聞き取りいただけたものと了解していいか。(異議なし。)では,報告のあったことを総会が了承され,第1部会・第2部会・ローマ字調査分科審議会は,その線に沿って,これからも審議を進めていくことを了承していただけたものとする。次に,議事の第4「その他」に移る。

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