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議事要旨

第107回国語審議会総会(昭和53. 6.30)議事要旨

 漢字表委員会主査岩淵悦太郎委員が5月19日に死去した旨,事務当局が報告し,全員で黙とう(とう)をささげた。
 遠藤問題点整理委員会主査から,前回総会の議に基づき,問題点整理委員会で「子の名に用いる漢字及びその扱いについて」の質問票を作成し,全委員に対してアンケート調査を行い,その結果を整理し,法務省への通知文案をまとめた旨,報告があった。その文案をめぐって種々意見が交換されたが,通知文案を基礎として,字句その他委員から指摘のあった点の修正を,会長,副会長,問題点整理委員会主査,副主査に一任することになった。
 次いで,三根谷漢字表委員会主査から,その後の漢字表委員会の審議状況について下記のように報告した。(岩淵主査の死去に伴い,三根谷副主査が主査に,頼委員が副主査に選出された。)
 漢字表委員会を1回,字体表委員会を5回開いて,引き続き,各方面で使用されている明朝体活字の比較検討を行った。その結果,現在使用されている明朝体活字は,会社等によって形に多少の違いはあるものの,それらはいずれもデザイン上の差であり,字体の違いとして問題にする必要のないものであるということが分かった。したがって,字体の示し方については,試案の場合と同じように明朝体で示すという考え方でよいのではないかという方向が大勢を占めている。そのほか,活字と手書きの文字との関係についても説明しておく必要があるので,検討を進める予定である。また,表外字の字体の問題,当用漢字別表の取扱いについて結論を出したいと考えている。

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