国語施策・日本語教育

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V 国語審議会として今後更に審議を深める必要があると思われる問題

2 情報化への対応に関すること

(1)ワープロ等における漢字や辞書(ワープロソフト)の諸問題

 ワープロ等に実装されている漢字やその印刷字体について混乱が見られるので,ある程度共通的なものさしに従って整理・統一を図るべきではないか。また,使用者の使用目的の多様化に伴い,それぞれの用途に応じた多様な辞書(ワープロソフト)の研究開発を急ぐことが望まれる。(字種・字数,新旧字体,新旧仮名遣い,送り仮名の付け方,振り仮名等が用途に応じて選択できるようになること。)

(2)情報機器の発達とこれからの国語の能力の在り方

 ワープロ等の情報機器の発達に伴うこれからの国語の能力の在り方について考えておく必要があるのではないか。特に,書記能力,文章表現力,思考力にどのような影響が及ぶことになるのか,十分考えておくべきである。また,仮名漢字変換方式の普及によって,漢字を用いることは容易になりつつあるが,それに伴って漢字を読む能力の重要性はむしろ増大することが予想される。漢字を読む能力の伸長を図るために,振り仮名の活用等について社会一般に配慮する必要があるのではないか。

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