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第21期国語審議会概要

 第21期国語審議会は,前期(第20期)の審議を継続してより深めるため,第1委員会及び第2委員会を設置し,第1委員会では「敬語を中心とする言葉遣いの問題」を,第2委員会では「主としてワープロ等における漢字の字体の問題」をそれぞれ検討することとした。

 総会,委員会など合計66回の会議を開き,文化庁が実施した「国語に関する世論調査」(平成9年1月,同12月)の結果や,国語施策懇談会(平成9年2月,10年2月)における有識者等の意見も参考としつつ検討を重ね,平成10年6月24日の第9回総会において,「新しい時代に応じた国語施策について(審議経過報告)」を取りまとめ,国語審議会会長から文部大臣に報告した。

 この報告は,「第1 現代における敬意表現の在り方」「第2 表外漢字字体表試案」から成る。前者は,「T コミュニケーションと言葉遣い」で現代社会における様々な言葉遣いの在り方を展望し,「U 敬意表現の在り方」でコミュニケーションを円滑にするための敬意表現の概要と理念とを述べている。後者は,「T 字体表の前文」で表外漢字の字体問題に関する基本的な考え方を提示し,「U 本表」に印刷標準字体215字及び簡易慣用字体39字を掲げ,「V 参考」として「検討対象の表外漢字一覧」などを収録している。この「表外漢字字体表試案」の作成は,印刷3社の協力を得て文化庁が行った「漢字出現頻度数調査」により把握した,現実の表外漢字字体使用の実態を踏まえて行われた。

 同報告は,上記いずれの課題についても,引き続き第22期において審議が継続される予定であることを記している。

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