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次第・議事要録 開会/庶務報告/前回の議事要録の確認

清水会長

 それでは,第21期国語審議会の第8回総会を開会する。
 6月の最終総会までに報告書をまとめて,公開資料として御意見を伺えるようなところまでは少なくとも持っていきたいと考えている。今日は,そういう意味で,第1委員会,第2委員会で大変な御努力で審議されていることについて,時間を掛けて伺おうと考えているので,よろしくお願い申し上げる。
 初めに,配布資料の確認と庶務報告を国語課長にお願いしたいと思う。

大島国語課長

 初めに,本日の資料を御確認いただきたい。「第1委員会における論議の概要−6」が資料1,「第2委員会における論議の概要−6」が資料2である。
 なお,毎年東西2地区で国語に関する諸問題について研究協議する国語問題研究協議会を開催しているが,御参考までに,昨年開かれた国語問題研究協議会における意見の概要を席上に配布させていただいている。
 次に,資料の送付などについて御報告申し上げる。
 1月29日付けで国語審議会第2委員会第12回の議事要旨をお送りした。それから,2月20日付けで国語審議会第1委員会第10回の議事要旨と第2委員会第13回の議事要旨をお送りしてある。それから,3月11日付けで国語審議会第7回総会の議事要録,併せて,第1委員会第11回の議事要旨,第2委員会第14回の議事要旨を委員の先生方にお送りした。
 それから,12月16日に開催された前回の総会以降の第1委員会と第2委員会の開催状況を御報告申し上げる。
 第1委員会は,2月4日に第11回目を,2月27日に第12回目を開催した。ここで1点御報告申し上げることがある。この2月27日の第1委員会において,北原主査の御要請もあって,第2委員会と同じように副主査を設けてはどうかということが相談され,副主査に徳川委員が選出された。本日は主査,副主査の両先生が並んで席に着いていらっしゃる。
 それから,前回の総会で設置のお話があった敬語小委員会は,早速,昨年の12月22日に第1回を開催し,年明け早々の1月9日に第2回,2月9日に第3回,2月20日に第4回,3月9日に第5回を開催した。
 第2委員会は,1月21日に第13回,2月16日に第14回,3月3日に第15回を開催した。また,字体小委員会は,1月19日に第9回,2月16日に第10回,3月3日に第11回が開催された。それぞれの委員会における論議の内容については,後ほど両主査から御説明をいただくことになっている。
 それから,文化庁では,毎年,国語審議会の検討状況の御報告を行うと同時に,有識者からの御意見を伺う国語施策懇談会を開催しているが,本年度の国語施策懇談会は2月13日に国際交流基金の国際会議場で開催した。今回は「現代社会と敬語」というテーマで,特に第1委員会の御報告に関連する意見発表とシンポジウムを行った。国語審議会からは,北原第1委員会主査に説明や司会をお願いした。また,水谷第2委員会主査,上野委員,西尾委員,林雄一郎委員にも御参加いただいた。
 それから,国際標準化機構関係,いわゆる文字コード関係の国際会議の参加の問題であるけれども,前回の総会でも御報告したとおり,その国際会議に文化庁国語課として国立国語研究所の笹原研究員を派遣したところである。12月15日から12月19日にかけて,ちょうど前回の総会が開かれていた12月16日の前後にベトナムのホーチミン市で会議があった。
 笹原研究員の報告によると,まず全体会が開かれ,それから二つのワーキング・グループに分かれて検討が行われたようであり,国際規格に漢字のコードを追加していくためのいろいろな作業が継続されているということである。漢字の典拠を厳密に特定しようとする立場から,そういうものは余り厳密に考えない立場まで,各国の委員の立場にはいろいろと食い違いがあるというようなこととか,そういう異なった立場の委員の合意形成の在り方など,そういうようないろいろな問題もあるのではないかという感想も聞いている。次の会議は5月に徳島で行うということであり,引き続いて私どもも情報収集に努めていきたいと考えている。
 最後に,世論調査の件について報告する。本年度の世論調査は,11月27日から12月16日にかけて実施し,ただ今鋭意報告書を作成中である。報告書完成後,委員の先生方にはできるだけ早くお送りしたいと考えている。
 庶務報告は以上である。

清水会長

 ありがとうございました。
 今のISOの国際会議のことについて,江藤副会長の方から一言御発言があるということである。

江藤副会長

 今,国語課長から御説明のあったISOの国際会議関連で,一言だけ補足的に御報告を申し上げたいと思う。
 御案内のように,平成9年10月13日付けで日本文藝家協会が国語審議会に文字コード問題で要望書を提出させていただいたけれども,その後,協会員からの強い意向もあって,ベトナムでの国際会議には是非文字学の専門家に御参加いただきたいと考えていた。もちろん文化庁の方はそういう段取りを付けておられたわけだけれども,このことについて文部省とエ業技術院を所管している通産省の間に齟齬(そご)があってはならないから,何とかしろという要望があって,私,町村文部大臣のところにこの件について陳情に行ったところ,町村大臣から,これは閣議の時に自分から堀内通産大臣に雑談交じりに通じておくから,堀内さんにも是非お会いなさいという御指導をいただいて,昨年暮れ12月15日からこの会議が始まったが,それに滑り込みみたいな形で堀内通産大臣にお目に掛かることができた。
 その結果,笹原国立国語研究所研究員に初めて漢字コード問題のISOの国際会議に出席していただいた。今後とも通産省は文化庁と密接に連絡をとりながらやっていきたい,そして笹原氏には国際規格における漢字コードを検討する国内審議委員会に参加していただきたいというような,通産省側からの大臣名における意思表示が私あてに送られてきたので,そのことをちょっと御報告申し上げておく。

清水会長

 今後コミュニケーションが少しよくなるだろうということであるので,どうぞ御了承願いたいと思う。
 それでは,議事に入る前に,前回の議事要録の御確認をいただきたいと思う。これは事前にお配り申し上げてあるので,お読みいただいたかと思うが,また御自身の御発言のところで修正箇所がもしあったならばお申し出いただきたい。あるいは,後ほど事務局の方へ御連絡をいただくということで,御了承いただいたことにさせていただきたいと思う。そのような扱いでよろしいか。

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