�T　コミュニケーションと言葉遣い

2　様々な人間関係と言葉遣い

(3)世代差と言葉遣い

　少子高齢化,核家族化等の現象によって,世代間でコミュニケーションを行う機会が減少している。一般に高齢者の多くは従来の伝統的・規範的な言葉遣いに依拠して,若い人々の使う新しい言い方を批判したり否定したりしがちである。一方で若者は新鮮さや独自性を求め,伝統や規範から解放されたいわゆる若者言葉で仲間内のコミュニケーションを行うことが多い。
　若者は伝統や慣習の意義を再確認するとともに,社会を担ってきた高齢者に対して敬意を表し,高齢者は将来の社会の担い手である若者を信頼して,相互に認め合い,言葉遣いに配慮しつつ,世代を超えて心を通わせ合っていくことが望まれる。