国語施策・日本語教育

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次第・議事要録 答申書の提出

〔町村文部大臣入室〕

清水会長

 ただ今,文部大臣が到着されたので,まず御紹介申し上げたいと思う。
 皆様,御案内のとおり,内閣改造によって,町村文部大臣は2度目であるけれども,また新しく文部大臣に御就任になられた。一言ごあいさつをお願いする。

町村文部大臣

 4日前に辞令をいただきまして文部大臣に就任いたしました町村でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 文部政務次官を務めましたのが10年ほど前でございました。文部大臣も3年ほど前に務めました。したがって,3回目の文部省入りということになりますが,今日こうして皆様方にお目に掛かれたことを大変有り難く思っております。一言ですが就任のごあいさつにさせていただきます。
 今後とも御指導のほど,よろしくお願い申し上げます。

清水会長

 大変お忙しい中,答申を受け取っていただけるということであるので,早速,答申を差し上げたいと思う。
 文部大臣 町村信孝殿,国語審議会会長 清水司。
 「現代社会における敬意表現」,「表外漢字字体表」及び「国際社会に対応する日本語の在り方」について(答申)。
 本審議会は,平成5年御諮問があった「新しい時代に応じた国語施策の在り方について」のうち,言葉遣い,情報化への対応,国際社会への対応ということで慎重審議させていただいた。その結果,下記のとおり取りまとめたので,ここで答申申し上げたいと思う。
 どうぞよろしくお願い申し上げる。

〔答申提出〕

町村文部大臣

 それでは,私の方から一言皆様方に感謝のごあいさつをさせていただきます。
 ただ今,清水会長から,皆様方の御審議の成果として,「現代社会における敬意表現」,「表外漢字字体表」及び「国際社会に対応する日本語の在り方」についての答申をお受けいたしました。皆様方には,御就任以来,長い間,今日に至るまで大変御多忙の中を熱心に御審議いただきましたことを心から感謝しているところであります。
 今回の答申は,平成5年11月,当時の細川内閣の赤松文部大臣が諮問申し上げましたことでございます。果たして,それ以来,何人文部大臣が代わったか分かりません。私もよく数えたことがございませんが,委員の皆様方には変わらず熱心に御審議をいただいたわけでございまして,「新しい時代に応じた国語施策の在り方について」のうち,言葉遣いに関すること,情報化への対応に関すること及び国際社会への対応に関することに焦点を当てて御審議いただいたと伺っているわけであります。
 その結果,先ほど申し上げました三つのポイント――現代社会の言葉遣いを考える上で重要な概念としての敬意表現,一般の社会生活において表外漢字を使用する場合の字体選択のよりどころとしての表外漢字字体表,そして,これからの国際社会における日本語の在り方に関する基本的な考え方及び国際化に伴って生じている外来語・外国語増加の問題などについての考え方を示した,貴重な答申をいただいたところでございます。
 私は,前に文部大臣を務めました時に,江藤淳先生にお目に掛かりまして,江藤先生は私の都立日比谷高校の大先輩でいらっしゃったんですが,「町村君,こういうことをよく考えなければいけない。」とおっしゃって,懇々とお説教に近い御意見をいただいたことを今でもはっきり覚えております。その江藤先生は,今はおられないわけでございます。
 いずれにいたしましても,国民の皆さん方からは大変関心が高い今日的な課題でございまして,それだけに皆様方が高い識見に基づきまして慎重な上にも慎重な,また御熱心な討議を重ねていただいたことは,大変に有り難いことと思っており,改めて心から御礼を申し上げる次第でございます。私ども文部省といたしましては,この答申の趣旨を十分生かしていくように努力をしていきたい,そのことが私どもに与えられた使命であろう,かように考えておるところであります。
 なお,最後になりましたが,重ねて皆様方が長い時間にわたり多大なエネルギーを投入していただきましたことに心から感謝,御礼を申し上げまして,ごあいさつとさせていただきます。
 大変にありがとうございました。

清水会長

 大臣,どうもありがとうございました。

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