国語施策・日本語教育

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T 前文

2 表外漢字字体表の性格

(1)表外漢字字体表の作成目的及び適用範囲

 表外漢字字体表は,法令,公用文書,新聞,雑誌,放送等,一般の社会生活において表外漢字を使用する場合の字体選択のよりどころを,印刷文字(情報機器の画面上で使用される文字や字幕で使用される文字などのうち,印刷文字に準じて考えることのできる文字を含む。)を対象として示すものである。
 この字体表では,常用漢字とともに使われることが比較的多いと考えられる表外漢字(1022字)を特定し,その範囲に限って,印刷標準字体を示した。また,そのうちの22字については,簡易慣用字体を併せて示した。ただし,この表は,常用漢字表を拡張しようとするものではなく,この表にない表外漢字の使用を制限するものでもない。
 表外漢字の使用に際しては,印刷標準字体を優先的に用いることを原則とするが,必要に応じて,印刷標準字体に替えて簡易慣用字体を用いることは差し支えない。簡易慣用字体を用いるかどうかについては,個々の事情や状況を勘案した上で,個別に判断すべき事柄と考える。
 なお,この字体表の適用は,芸術その他の各種専門分野や個々人の漢字使用にまで及ぶものではなく,従来の文献などに用いられている字体を否定するものでもない。また,現に地名・人名などの固有名詞に用いられている字体にまで及ぶものでもない。

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